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【材料】<動意株・20日>(大引け)=日コンクリ、ヒラノテクシード、オハラなど

日コン <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本コンクリート工業<5269>=3日続伸。2020年の東京五輪を控えて建設資材メーカーにも関連特需が顕在化している。同社が手掛ける基礎パイルもその恩恵を受けているほか、「シールドトンネルに使う内壁材であるセグメントの需要好調で業績に寄与している」(国内証券アナリスト)という。18年3月期は本業のもうけを示す営業利益が20億円見通しと従来予想の16億円から大幅に増額しているほか、「セグメントなどの拡大が牽引して来期以降も拡大基調が見込める」(同)との見方が買い人気を誘っている。

 ヒラノテクシード<6245>=急動意。同社は塗工機メーカーで、コーティング技術の高さに定評がある。電機自動車(EV)用2次電池の電極塗工装置を展開しており、好調な需要を確保しているほか、スマートフォン向けも堅調で業績に貢献している。18年3月期営業利益は従前予想の21億5000万円から26億5000万円(前期比12%減)に上方修正しているが、受注残高も豊富で来期業績にも期待がかかる。

 オハラ<5218>=大幅高で6連騰。環境規制の高まりを背景に世界的に電気自動車(EV)シフトの動きが強まるなか、中国では国家戦略としてEV普及で先頭集団を走ることに貪欲な構えをみせている。そのなかトヨタ自動車<7203>が17日、中国メーカー2社が開発した電気自動車(EV)を現地で合弁生産に入ることを検討すると発表、これを受けてオハラはリチウムイオン電池や全固体電池など2次電池関連の有力株として投機資金の攻勢が勢いを増している。このほか、同社が手掛ける衝撃に強いガラスセラミックス「ナノセラム」がコンピューター周辺機器アクセサリー開発会社パワーサポート(東京)の「iPhoneX(テン)」向け液晶保護ガラスフィルムに採用されたことを材料視する声もある。

 児玉化学工業<4222>=前週末に続き一時ストップ高で、年初来高値を更新。同社は17日に、ガラス繊維マットプレス新工法による製品が、新型「LEXUS LS」の後部座席構造材に金属代替部材として採用されたと発表。これが引き続き材料視されているようだ。この新工法は、同社がかねてから開発を進めていたもので、鋼鉄製品と比較して高剛性かつアルミ並みの軽量化が可能。また、金属素材では不可能な複雑な形状を作ることができるなどの特長を持っている。同社は今後、新工法による炭素繊維など他の素材への展開を進め、より高い物性を実現する製品を開発するとともに、さらなる金属製品の代替、金属部品とのモジュール化を目指すとしている。

 TAC<4319>=大幅高で約1カ月ぶりの300円台乗せ。企業の求人需要が旺盛ななか、安倍政権では「働き方改革」や「人づくり革命」を看板に掲げ、アベノミクスの主軸を担う「一億総活躍社会」を目指す構えにある。そのなか、同社が首都圏を中心に展開する「資格の学校」は会計や法律をはじめ幅広い分野の資格を取得するためのサービスで、国策関連銘柄として注目が高まりつつある。PER12倍台、PBR1倍割れの時価は指標面からも水準訂正余地がある。

 ヒップ<2136>=急騰。同社は自動車、機械、電子、ソフトウエアなどの技術サービスを提供する派遣業務を手掛ける。業績は自動車業界の旺盛な開発意欲を背景に人材需要が旺盛で18年3月期業績は本業のもうけを示す営業利益段階で、14.5%増益予想と好調。最終利益は治験の子会社売却で63%増益と急拡大する見通しにある。株価は10月末に年初来高値1460円をつけた後調整を入れたが、マド埋め完了から再び新高値を視野に入れそうな勢い。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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