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【市況】日経平均は6営業日続落、足元の調整は想定内、25日線辺りまでは押し目買いも入りづらいか/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は6営業日続落。208.93円安の22171.08円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えた。14日の米国市場は、税制改革への先行き懸念や原油安が上値を抑え、終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22305円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好からの売りが先行。前場半ばには22300円を回復する場面もみられたが、5日線に上値を抑えられる形状が続くなか、利益確定の流れが強まっており、下げ幅を拡大させている。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、ほぼ全面安商状に。セクターでは33業種全てが下げており、鉱業、鉄鋼、石油石炭、海運、その他金融、非鉄金属、不動産、卸売、証券の弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、大塚HD<4578>、ファーストリテ<9983>が堅調だが、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、日東電<6988>、信越化<4063>、TDK<6762>が重しに。

 日経平均は寄付き後に下げ幅を広げており、11月1日以来の22200円を割り込んできた。25日線が支持線として意識されるなか、同線を支持線として試すまでは、押し目買いも入りづらいところであろう。25日線は21950円辺りに位置しており、22000円割れが意識されやすいとみられる。

 もっとも、足元の調整は想定内であり、押し目待ちのスタンスとみられる。東エレク<8035>の強い動きをみても地合いは悪化している訳ではないとみておきたい。決算が通過したこともあり、手掛かり材料に欠ける面もありそう。インデックスに絡んだ商いが中心であり、大きく振れやすく、後場は日銀のETF買い入れが意識されるものの、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、大引け前30分からの先物主導の売りが意識されてきそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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