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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~目先調整は想定内、待機資金は新たな投資対象を探る


15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:目先調整は想定内、待機資金は新たな投資対象を探る
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
■前場の注目材料:三菱電、マイルドHV向けシステム開発、高出力化

■目先調整は想定内、待機資金は新たな投資対象を探る

15日の日本株市場は利食い優勢の相場展開が続きそうであり、引き続きインデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろう。14日の米国市場は、税制改革への先行き懸念や原油安が上値を抑え、終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22305円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。

もっとも足元の調整は想定内だろう。昨日の日経平均は値がさハイテク株が下支えする格好であり、大引け間際まではプラス圏で推移していた。22500円を回復する局面においても東証1部の値下がり数が6割を超えるなど、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株の動向次第といった相場展開だった。

目先的には25日線辺りまでの調整は想定内とみられ、物色対象も好業績銘柄やインデックス売買の影響を受けづらい中小型株にシフトしやすいだろう。短期的な値幅取り狙いの売買が中心にはなりやすいだろうが、出遅れ感のある銘柄などには自律反発狙いの資金が向かいやすい。

また、個人投資家の待機資金が積み上がっており、MRFの残高が13兆円超と過去最高を更新したと報じられている。株高による利益確定売りが進む一方、新たな投資対象を意識した出遅れ銘柄への物色に向かわせそうだ。全体としては、大引け間際のインデックス売りに注視しつつ、押し目買いスタンスになりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り720万株、買い580万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。

11月 08日(水):110万株の売り越し
11月 09日(木):460万株の買い越し
11月 10日(金):460万株の買い越し
11月 13日(月):220万株の買い越し
11月 14日(火):20万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY金は上昇、(1282.9、+4.0)
・好業績銘柄への物色意欲の強さ
・上場企業の2018年3月期業績、3年ぶりの増収
・2017年度補正予算案に農業支援策3000億円規模
・個人投資家の待機資金13兆円

・ジェイテクト<6473>、新卒技能職訓練校に、20年めど、全員配属
・三菱電<6503>、マイルドHV向けシステム開発、高出力化
・ナブテスコ<6268>、精密減速機の生産能力20年度120万台、産ロボ関連需要対応


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と5年超10年以下)(日本銀行)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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