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【材料】サイバーリンクス---3QもITクラウド事業の牽引により増収

サイバーリン <日足> 「株探」多機能チャートより

サイバーリンクス<3683>は10日、2017年12月期第3四半期(2017年1~9月)決算を発表した。売上高が前年同期比2.4%増の69.63億円、営業利益が同24.6%減の3.92億円、経常利益が同20.4%減の4.19億円、四半期純利益が同19.6%減の2.58億円となった。

ITクラウド事業の売上高は前年同期比11.3%増の41.06億円、セグメント利益(経常利益)は同38.6%減の2.14億円となった。主力サービスの流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」や、クラウド型EDIサービス(Rexmart)を含むクラウドサービスの拡大により、流通業向けクラウドサービス分野の売上高が増加した。ただし、ビジネス拡大を目的とした人件費の増加、さらには@rms基幹次期バージョンのリリースに伴う償却費負担の増加等により、利益は前年同期を下回った。官公庁向けクラウドサービス分野は、「自治体情報システム強靭性向上モデル」に係る機器売上等があったが、システム開発案件や工事案件の減少により、売上高は前年同期を上回ったが、利益は下回った。

モバイルネットワーク事業の売上高は前年同期比8.1%減の28.56億円、セグメント利益(経常利益)は同10.0%増の3.76億円となった。実質販売価格の引き上げによりスマートフォンの販売台数が前年同期を下回ったことに加えて、フィーチャーフォンの販売台数減少傾向が継続し、携帯電話端末販売台数、売上高はともに前年同期を下回った。そのような中、応対品質向上に努めるとともに、フィーチャーフォンからスマートフォンへの切替、タブレット販売、ドコモ光(NTTドコモが提供するブロードバンドサービス)獲得など、重点項目の販売目標を達成し、キャリアからのインセンティブ収入の確保に努めた。

2017年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比5.3%増の98.00億円、営業利益が同4.9%増の6.11億円、経常利益が同8.8%増の6.40億円、当期純利益が同15.9%増の3.87億円とする期初計画と据え置いている。

《MW》

 提供:フィスコ

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