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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):ブリヂス、大日印、SOSEIなど

ブリヂストン <日足> 「株探」多機能チャートより

ブリヂス<5108>:5005円(-412円)
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は974億円で前年同期比12.4%減益、市場予想を250億円程度下回った。会社側では通期予想を4640億円から4300億円に下方修正、比較的保守的な業績予想を示す傾向が強かったとみられ、下方修正はネガティブインパクトに。米国新車用が落ち込んでいるほか、原材料費上昇の影響も響いているもようだ。


COOKPAD<2193>:674円(-84円)
大幅反落。前日に発表している第3四半期決算内容が嫌気されている。7-9月期営業利益は4億円で前年同期比78%減益、子会社ののれん減損影響が大きかったが、それを除いたベースでも、13億円で同35%減益、四半期ごとに減益率が拡大する状況となっている。会員事業の売上が減収に転じたほか、広告事業の減収幅も拡大している。SMBC日興証券では目標株価を710円から620円に引き下げているもよう。


大日印<7912>:2557円(-230円)
大幅続落。前日に第2四半期決算を発表、建材事業における追加特別損失を535億円計上、想定外の大規模損失計上として、ネガティブなインパクトにつながっているようだ。前期においても約377億円の損失を計上していた。なお、7-9月期営業利益は87億円で前年同期比52%増益、エレクトロニクス事業の好調などで、市場予想を若干上回る水準となっている。


熊谷組<1861>:3105円(-505円)
大幅続落。住友林業<1911>との資本業務提携に基づく第三者割当増資を発表、発行価格は3705円で約346億円を調達する。これにより住友林業は筆頭株主となる。シナジー効果が見えにくい中で、株式の希薄化影響が約25.5%となることをネガティブ視する動きが先行。なお、同時に発表した上半期決算は、営業利益が88.8億円で前年同期比17%減益、サプライズのない水準で着地している。


近鉄エクス<9375>:2391円(+400円)
ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は68.8億円で前年同期比60%増益となり、従来予想の53億円を大幅に上回った。通期業績は135億円から150億円に上方修正している。半導体や電子部品など、エレクトロニクス関連製品の需要が世界的に好調推移となったことが業績上振れの背景に。上半期上振れ分のみの上方修正にはさらなる増額余地との見方も。需給面からみてショートカバーの動きなども強いとみられる。


ダイヤ電機<6895>: - 円( - 円)
ストップ高買い気配。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は10.7億円から16.8億円に増額修正。9月後半に、上半期営業利益を3.5億円から10.7億円に、通期予想を6.8億円から13億円に上方修正して、株価が急騰したばかりであり、再度の大幅上方修正にはサプライズ感も強まっている。通期予想の再増額の可能性も高いとみられている。


SOSEI<4565>:11400円(+740円)
急伸。100%子会社の英ヘプタレスと製薬大手アラガンが、16年に締結した提携契約を改定することで合意したと発表している。同社はアラガンより新規ムスカリンM1受容体作動薬HTL0018318の日本国内におけるレビー小体型認知症(DLB)を適応とした研究開発・販売を行うライセンスを取得した。なお、同時に発表した17年4-9月期(第2四半期累計)決算は営業利益が前年同期比88.2%減の14.44億円となった。


クラウドW<3900>:904円(+90円)
3日ぶり大幅反発。17年9月期業績の修正を発表している。営業損益見通しは4.90億円の赤字から3.35億円の赤字(16年9月期は5.93億円の赤字)へと引き上げた。コストを一定に抑制しながらユーザー稼働率と契約金額を向上させたほか、広告効果の見直しによる収益率向上と業務改善による生産性向上が進んだ結果、従来予想より赤字幅が縮小したようだ。四半期ベースでは第4四半期(7-9月)に営業黒字へ転じたもよう。


UTグループ<2146>:2380円(+125円)
急反発し上場来高値更新。17年4-9月期(第2四半期累計)決算を発表している。営業利益は前年同期比31.7%増の21.73億円で着地した。市場コンセンサス及び事前の観測報道もおおむね同水準でサプライズはないが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では営業利益率の改善をポジティブと評価している。なお、18年3月期の通期業績については、営業利益で前期比23.0%増の42.00億円とする従来予想を据え置いている。


ハーモニック<6324>:6660円(-60円)
反落。17年4-9月期(第2四半期累計)決算とともに、18年3月期業績予想の上方修正と増配を発表している。第2四半期累計の営業利益は前年同期比59.4%増の63.41億円で着地した。通期営業利益見通しについては従来の120.00億円から130.00億円(前期は78.13億円)へと引き上げた。ただ、10月10日に単体受注高・売上高を発表済みで、業績好調は織り込み済みだったようだ。本日は材料出尽くし感から売り優勢となっている。

《DM》

 提供:フィスコ

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