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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~好調なハイテクからのシフトが今後みられるか

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:好調なハイテクからのシフトが今後みられるか
■外資系証券の注文動向:差し引き540万株の売り越し
■前場の注目材料:ソニー、「アイボ」復活、人とともに成長

■好調なハイテクからのシフトが今後みられるか

2日の日本株市場は堅調な相場展開となろう。1日の米国市場は、10月ADP雇用統計が予想を上回る堅調な内容となり、買いが先行。その後はハイテク企業の決算を控え、利益確定の流れが広がり、ナスダックは反落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の22530円。円相場は1ドル114円10銭辺りと、円安に振れて推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は連日で年初来高値を更新してくることになろう。昨日の大幅上昇に対する過熱感が意識されてくる可能性はあるが、インデックスに絡んだ売買が中心であり、一概に過熱とも言いづらい面はある。足元ではハイテク企業の好調な決算が買い安心感につながっているほか、第4次安倍内閣発足を受けた政策期待も後押ししよう。ただ、今後主力企業の決算が一巡してくると、次第に手掛かり材料に欠ける状態になる可能性はありそうだ。

とはいえ、先高観が強い相場展開のなか、日経平均が高止まりとなれば、次第に中小型株など出遅れ感の強い銘柄等へシフトするといった循環物色も意識される。銀行など金融セクターの戻りの鈍さもあり、好調なハイテクからのシフトが今後みられるかが、相場上昇の持続性につながろう。また、上昇基調が強まるなか、テクニカル面では、次のターゲットは1996年6月26日高値の22750円ところが意識される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き540万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1010万株、買い470万株、差し引き540万株の売り越しとの観測。

10月 26日(木):650万株の買い越し
10月 27日(金):620万株の売り越し
10月 30日(月):170万株の買い越し
10月 31日(火):510万株の売り越し
11月 01日(水):450万株の売り越し


■前場の注目材料

・第4次安倍内閣発足、アベノミクス加速へ
・NYダウは上昇(23435.01、+57.77)
・ドル円は1ドル114円10銭-20銭
・シカゴ日経225先物(22530、+100)
・マザーズ指数は続伸、(1141.02、+6.99)
・NY金は上昇、(1277.3、+6.8)
・日経平均は大幅反発(22420.08、+408.47)
・米10月ADP雇用統計、+23.5万人(予想+20.0万人)

・ソニー<6758>、「アイボ」復活、人とともに成長
・日野自<7205>、トヨタ自<7203>など設立のEV新会社参画に前向き
・日立<6501>、AIで手荷物検査効率化、材質・密度から安全性識別


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(10月31日現在、日本銀行)

<海外>
・09:30  豪・貿易収支(9月)  12.00億豪ドル  9.89億豪ドル

《HT》

 提供:フィスコ

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