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【材料】ムサシ--通期業績予想を上方修正、減収減益予想から一転、増収増益見込みへ。衆院選実施で選挙機材の販売が大幅伸長

ムサシ <日足> 「株探」多機能チャートより

ムサシ<7521>は31日、2017年9月27日に公表した2018年3月期第2四半期累計と通期の連結業績予想の修正を発表した。

通期予想では、売上高は前回予想比9.9%増の383.69億円、営業利益は同93.7%増の11.70億円、経常利益は同78.6%増の12.11億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同66.5%増の8.36億円へ修正した。前回予想から一転、前期比で増収増益を見込める格好となった。

下半期は、10月22日に衆議院選挙が実施されたことにより同選挙向けに機材の販売が大幅に伸長するほか、エム・ビー・エス(株)を2017年9月1日に子会社化した影響が連結業績に織り込まれる。また、選挙機材事業以外の既存事業の業績も下半期は回復する見込みである。

なお、第2四半期累計予想は、売上高は前回予想比4.7%減の161.24億円、営業損失は0.92億円(前回予想は2.59億円の利益)、経常損失は0.50億円(同2.99億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同75.1%減の0.69億円へ修正している。
9月の衆議院解散によって投票用紙を中心に一部選挙機材の販売は上乗せとなるが、印刷機器・材料の需要低迷と販売単価下落等が収益に影響した。また、文書のデジタル化事業においても大口案件の減少影響を受けるなど低調に推移した。
なお、親会社株主に帰属する四半期純利益には投資有価証券売却益(1.80億円)を特別利益に計上した影響が含まれている。

《MW》

 提供:フィスコ

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