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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ソニー、日東電、東エレク (31日大引け後 発表分)

ソニー <日足> 「株探」多機能チャートより

 10月31日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ソニー <6758>   ★今期税引き前を10期ぶり最高益に28%上方修正
 ◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の4700億円→6000億円に27.7%上方修正。増益率が86.8%増→2.4倍に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。スマートフォン向けイメージセンサーの販売が伸びるほか、ゲームアプリや音楽ストリーミング配信の好調も寄与する。主要部品の価格下落によるテレビ事業の採算向上に加え、円安効果も利益拡大を後押しする。
  業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は25円(前期は20円)実施する方針とした。

 MARUWA <5344>   ★上期経常は96%増益で上振れ着地、対通期計画73%進捗
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比96.4%増の39.7億円に拡大し、従来予想の21億円を上回って着地。データセンター向けなどの旺盛な半導体需要を追い風に、セラミック部品の販売が大きく伸びたことが寄与。なお、直近3ヵ月である7-9月期(2Q)の同利益は2四半期連続で全四半期ベースの最高益を更新した。
  通期計画の54.5億円に対する進捗率は73.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 冨士ダイス <6167>   ★上期経常を一転37%増益・最高益に上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.3億円→7.8億円に46.2%上方修正。従来の6.1%減益予想から一転して37.3%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。自動車部品生産用の超硬合金製金型などの受注が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。

 TOREX <6616> [東証2]  ★上期経常を最高益に2倍上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.5億円→11億円に2.0倍上方修正し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。子会社フェニテックセミコンダクターで主力のディスクリート半導体を中心に販売が伸び、売上が計画を14.4%も上回ったことが利益を押し上げた。

 Tホライゾン <6629> [JQ]  ★今期経常を75%上方修正
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→7億円に75.0%上方修正。増益率が7.5%増→88.2%増に拡大する見通しとなった。事業構造改革の進展で固定費の削減や高付加価値製品への転換が進み、採算が大きく改善する。
  予想PERが24.3倍→12.1倍に急低下し、割安感が強まった。

 日東電 <6988>   ★今期税引き前を3期ぶり最高益に35%上方修正
 ◆18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の1000億円→1350億円に35.0%上方修正。増益率が8.9%増→47.1%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。スマートフォン向け液晶用光学フィルムの好調継続に加え、有機ELパネル向け新製品の需要拡大などが収益を押し上げる。

 東エレク <8035>   ★今期最高益予想を25%上乗せ、配当も108円増額
 ◆18年3月期の連結経常利益を従来予想の2160億円→2710億円に25.5%上方修正。増益率が37.1%増→72.0%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。3次元NANDメモリーや液晶パネルなどの旺盛な設備投資需要を背景に、半導体製造装置、FPD製造装置の販売が想定より伸びることが寄与。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の497円→605円(前期は352円)に増額修正した。

 ミロク情報 <9928>   ★上期経常は26%増益で上振れ着地
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.7%増の26.4億円に伸び、従来予想の22億円を上回って着地。企業のIT関連投資の需要増加を背景に、統合業務ソフトなどの販売が伸びたことが寄与。ソフト使用料収入や運用支援といった利益率の高い保守サービスの受注が増加したことも増益に貢献した。
  通期計画の44億円に対する進捗率は60.1%に達しており、業績上振れが期待される。

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