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【市況】24日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高と3日続伸、保険など好業績銘柄に買い継続

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.55ポイント(0.22%)高の3388.25ポイントと3日続伸した。上海A株指数も上昇し、7.95ポイント(0.22%)高の3548.35ポイントで取引を終えている。

業績期待が相場を支える展開。四半期決算の発表が本格化する中、業績期待の強い保険株やセメント株などに引き続き物色の矛先が向かった。前日売られた銀行株や証券株、不動産株も買い戻されている。ただ、積極的に買い進む動きは見られず、指数は上値の重さも目立った。当局による相場下支えの安心感が徐々に後退する中で、慎重ムードが強まっている。中国ではこの日、第19回共産党大会が閉幕。5年に1度の重要イベントである同大会の会期中は、当局が株式相場の安定を維持する方針を示していた。

業種別では、前述のように保険株が堅調。新華人寿保険(601336/SH)が1.9%、中国人寿保険(601628/SH)が0.9%高、中国平安保険(601318/SH)が0.5%高で引けた。前日に続き、業績期待が買い材料。中国人寿保険は20日、1~9月期決算の純利益が前年同期比で95%増加すると予告している。

製品価格の上昇で好業績が見込まれるセメント株も高い。甘粛祁連山水泥(600720/SH)が3.5%、華新水泥(600801/SH)が1.7%、海螺水泥(600585/SH)が0.7%ずつ値を上げた。現地メディアによると、月初の大型連休後も中国のセメント価格は上昇を続け、先週には約4年ぶりの高値を付けた。これまでに、香港上場の中国建材(3323/HK)、中国中材(1893/HK)などが1~9月期の大幅増益を発表している。

一方、外貨建てB株相場は下落。上海B株指数が0.70ポイント(0.20%)安の351.32ポイント、深センB株指数が1.51ポイント(0.12%)安の1208.81ポイントで終了した。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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