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【材料】本日の注目個別銘柄:安川電、ディーエヌエー、楽天など

安川電 <日足> 「株探」多機能チャートより

<6506> 安川電 4000 -150
大幅反落。主力株の中で先陣を切って上半期決算を発表。営業利益は278億円で前年同期比約2倍、また通期予想は従来予想の455億円から540億円に上方修正。年間配当金も従来計画の30円から40円に引き上げた。ただ、実績値は会社計画や先の観測報道数値をやや下振れ、上方修正した通期予想も市場コンセンサス並みの水準でサプライズは限定的。第1四半期決算のプラスインパクトが強かっただけに出尽くし感が優勢に。

<2432> ディーエヌエー 2646 +191
大幅反発。前日に任天堂<7974>が、スマホ向けアプリ「どうぶつの森」に関する情報を25日の12時に発表するとしている。同ゲームは、同社と任天堂の協業ゲームであり、配信開始の接近で期待感が先行する状況。ニンテンドー3DSで発売された『とびだせ どうぶつの森』は世界累計1100万本を超える大人気シリーズであり、これまでリリース予定は延期されてきていた。

<3436> SUMCO 2239 +75
大幅続伸。足元では上昇ピッチが早まる展開に。本日はゴールドマン・サックス証券が投資判断「買い」を継続で、コンビクション・リストに新規採用していることが材料視された。目標株価は2100円から3100円に引き上げ。半導体製造装置セクターの中で、来期以降の業績改善は最も秀でている一方、株価は足元軟調で訂正余地は大きいとの評価。今後、良好なウエハ需給が持続する点が織り込まれてくると予想している。

<6588> 東芝テック 651 +8
続伸。一時673円まで上昇し、1月23日につけた年初来高値を更新している。前日に上半期の業績予想を上方修正、営業利益は従来予想の50億円から100億円にまで倍増させている。POSシステムなどを扱う国内リテールソリューション事業を中心に好採算品の売上構成比が上昇したほか、円安による採算改善なども寄与。第1四半期好決算から上振れは想定線も、一転しての大幅増益見通しにインパクトは強まる。

<1893> 五洋建 747 +19
大幅続伸。前日に上半期の収益予想を上方修正していることが買い材料に。営業利益は従来予想の113億円から134億円に上方修正。売上は下振れたものの、国内土木・建築工事の採算が改善したことが背景。第1四半期は2ケタ減益決算と低調なスタートであったことから、想定を上振れての増益見通しがサプライズに。なお、通期予想は据え置きとしているが、上振れを織り込む動きにも。

<9831> ヤマダ電機 597 -16
大幅反落。上半期経常利益は前年同期比1割減の250億円程度になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想の316億円、同14%増益から一転、上半期としては4年ぶりの減益となる見込みのようだ。家具やリフォームの事業拡大に伴う店舗改装コストが膨らんだ。下期の住宅事業好転を見込んで、通期予想は据え置く見込みとされているが、決算の上振れが全般的に目立つ中、下振れ決算への反応は厳しくなっている。

<2397> DNA研 1509 +205
急騰。患者の遺伝情報をもとに効果が高い治療薬を選択する「ゲノム医療」の推進などを盛り込んだ第3期がん対策推進基本計画について、政府が24日の閣議で決定したと報じられている。これを受けて遺伝子解析検査サービスなどを展開する同社の他、子会社が遺伝子検査などを手掛けているノーリツ鋼機<7744>など検査関連の銘柄の一角に期待先行の物色が見られている。

<4755> 楽天 1214.5 -25
大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」、目標株価も1500円から1200円に引き下げている。アマゾンが成長戦略を積極化させている中、同社の一般消費財分野は早期に影響を受けやすいと判断しているもよう。高いレベルの物流サービスと価格競争力が消費者に対する付加価値となり、ショッピングモールに対して差別化しやすいと考えているようだ。

<4922> コーセー 13990 -600
大幅続落。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の190億円から234億円に増額、ハイプレステージブランドを中心とした国内販売の好調推移に加えて、中国、韓国、米国タルト社も好調な業績が続いているもよう。ただ、第1四半期も前年同期比26%増と順調推移、足元では業績期待が高まっていたなか、前日には節目の15000円に到達していることから、目先の利益確定売りに繋がった。

<3132> マクニカ富士 2348 +168
大幅反発で上場来高値を更新。前日に上半期並びに通期業績予想を上方修正している。上半期営業利益は44.6億円から68.0億円と前年同期比2.1倍に、通期では111億円から133億円と前期比27%増益に増額している。国内外のサーバ、ストレージ向け、車載、産業機器市場向けに半導体需要が予想以上に伸長しているようだ。4-6月期の高い収益伸長率が7-9月期にも継続する形となっている。

<4344> ソースネクスト 676 +100
ストップ高。通訳デバイス「POCKETALK」を12月14日に発売すると発表している。同製品は世界50言語以上に対応し、話しかけるだけで指定した言語へ訳して音声で返すというもの。クラウド上の最適な翻訳エンジンを選択することで、高い翻訳精度を実現した点が特徴のようだ。2020年までに50万台の販売を目指すとしており、業績期待が高まる格好になっている。
《DM》

 提供:フィスコ

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