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【注目】前週末20日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

enish <日足> 「株探」多機能チャートより

■enish <3667>  2,506円 (+396円、+18.8%)

 東証1部の上昇率トップ。enish <3667> が3日ぶり急反騰。18日に配信を開始した、アイドルグループ「欅坂46」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」が、20日朝のiPhoneおよびiPadの無料ゲームランキングでトップとなっており、滑り出し好調による業績への寄与を期待した買いが入った。同アプリは、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。運命のオーディションから物語はスタートし、プレイヤーは新米マネージャーとしてメンバーを支え、彼女たちとともに成長していくというストーリーとなっている。

■Sシャワー <4838>  728円 (+100円、+15.9%) ストップ高

 スペースシャワーネットワーク <4838> [JQ]が続急騰。19日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→5億円に66.7%上方修正。従来の11.0%減益予想から一転して48.4%増益を見込み、9期ぶりに上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。夏に開催した音楽祭が過去最大の動員となったうえ、CD販売やデジタル音楽配信のダウンロード数が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。併せて、通期の同利益も3.5億円→5.5億円に57.1%上方修正。減益率が44.1%減→12.1%減に縮小する見通しとなった。

■トーセ <4728>  2,622円 (+319円、+13.9%)

 東証1部の上昇率2位。トーセ <4728> が急反騰。19日、スクウェア・エニックス(東京都新宿区)が19日に発売したプレイステーション4など用ソフト「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」の開発をサポートしたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同ゲームは、大人気ボードゲーム「いただきストリート」の最新作が「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」の30周年を記念してコラボした作品。サイコロを振って、盤上のマスを進みながら自分の店を手に入れ大きくするという内容で、コラボとして「ドラゴンクエスト×オンライン」から勇者姫アンルシアや冥王ネルゲルなどが参戦している。

■GFA <8783>  758円 (+80円、+11.8%)

 GFA <8783> [JQ]が4連騰。同社は19日取引終了後に、販売用不動産を売却したと発表。これによる業績への寄与などが期待されたようだ。売却したのは、東京都練馬区にある区分所有マンション。なお、売却先および売却金額は非公表としており、業績に与える影響については判明次第、速やかに公表するとしている。

■メンバーズ <2130>  701円 (+53円、+8.2%)

 東証1部の上昇率4位。メンバーズ <2130> が急騰。19日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益を従来予想の9000万円→1億8000万円に2.0倍上方修正ことが買い材料視された。企業のデジタルマーケティングへの投資拡大を背景に、主力のWebサイト運用サービスは好調に推移。M&Aなどで子会社が増加したほか、内製化や生産性向上の進展による労務費削減、採用進捗に遅れがあったことなどが利益押し上げの要因となった。なお、通期の税引き前利益は従来予想の6億7000万円(前期は6億5500万円)を据え置いた。

■ネットワン <7518>  1,305円 (+96円、+7.9%)

 東証1部の上昇率5位。ネットワンシステムズ <7518> が続騰。19日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9億円→23億円に2.6倍上方修正。増益率が3.3倍→8.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。セキュリティ対策を軸としたネットワークやクラウド基盤構築の受注が想定より伸びたことが寄与。引き続き案件単位の利益精査を徹底したことも上振れに大きく貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の72億円(前期は57億円)を据え置いた。

■アルトナー <2163>  1,508円 (+108円、+7.7%)

 アルトナー <2163> [JQ]が3日ぶり急反発。19日、東証が同社を26日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■イトヨーギョ <5287>  1,032円 (+64円、+6.6%)

 イトーヨーギョー <5287> [東証2]が急反発。20日前引け後、集計中の第2四半期累計(4-9月)単独業績について、売上高が従来予想の9億8400万円から13億6500万円(前年同期比42.8%増)へ、営業損益が7200万円の赤字から3900万円の赤字(前年同期9600万円の赤字)へ、最終損益が1600万円の赤字から2500万円の黒字(同7500万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、最終損益の黒字着地を好感した買いが入った。コンクリート関連事業で関東・東北地区の受注が順調で、同社製品の中でも特に付加価値の高いライン導水ブロックを中心とした道路製品が堅調に推移したことが寄与した。また、建築設備機器関連事業で、中・大型の公共事業案件を中心に受注が堅調だったことも貢献した。

■GMO <9449>  1,604円 (+88円、+5.8%)

 東証1部の上昇率9位。GMOインターネット <9449> が大幅続伸。SMBC日興証券が19日付で、投資評価「1」、目標株価を1900円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同証券では、同社がインターネットインフラ、インターネット広告・メディア、モバイルエンターテイメント、インターネット金融など、インターネットを通じたビジネス全般をインフラ面から全方位的に提供して成長している点を評価。今後はアジアを中心に世界でドメイン、決済、セキュリティー、金融を切り口とした新ステージへと進み、立ち位置が「地の塩」から「世の光」へ質的に変化する局面を迎えるとみている。また、ストック型収益構造のため、利益成長の具現化は急激ではないが、日本初の世界を舞台に活躍するインターネット企業になるとしている。

■Bガレージ <3180>  1,868円 (+89円、+5.0%)

 ビューティガレージ <3180> が5日ぶりに反発。同社は19日取引終了後に、子会社のタフデザインプロダクトが金属製器具・用品の製造販売を手掛ける足立製作所(新潟市)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。同社では、タフデザインプロダクトのデザイン力と足立製作所の金属加工技術を組み合せることによる商品開発力の向上などが期待できるとしている。なお、取得価額は非公表としており、株式譲渡実行日は11月1日を予定している。

■かわでん <6648>  2,443円 (+108円、+4.6%)

 配電制御盤システムメーカーのかわでん <6648> [JQ] が大幅反発し、年初来高値を更新した。18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の7億円→9.3億円に32.9%上方修正したことが買い材料視された。売上が計画を上回ったうえ、第1四半期に諸手当見積差額2.3億円を計上したことが利益押し上げ要因となった。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も14億円→16億円に14.3%上方修正。減益率が13.9%減→1.6%減に縮小する見通しとなった。

■アルファP <9467>  1,256円 (+55円、+4.6%)

 アルファポリス <9467> [東証M]が続伸。20日の寄り前、同社刊行の一般文芸書「居酒屋ぼったくり」が、18年春にテレビドラマ化されることが決定したと発表しており、これを契機とした関連書籍の売り上げ増などを期待した買いが入った。同作は、東京下町にひっそりと佇む居酒屋「ぼったくり」を舞台に、旨いものと人々のふれあいを描いた作品。14年5月に第1巻が発売されて以降、男女問わず幅広い年齢層に支持され、第1巻は増刷13刷、発行部数は11万部となる人気タイトルとなっている。なお、ドラマ化の告知にあわせて、20日付で原作シリーズ最新刊の単行本およびコミックを刊行している。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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