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【市況】日経平均は小幅に14日続伸、歴代最長記録に並ぶ/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は小幅に14日続伸。中国の景気減速やスペインの政情不安への警戒感から、19日の米国市場でNYダウは小幅高にとどまった。円相場も朝方は円高方向に振れていたため、本日の日経平均はこうした流れを受けて57円安でスタートした。ただ、米上院での予算案可決を受けて米金利上昇とともに円相場が1ドル=113円台まで下落し、日経平均は前場中ごろを過ぎてプラスに切り返す場面があった。その後は前日終値を挟んだもみ合いが続いたが、終値では小幅ながらプラスを確保した。

大引けの日経平均は前日比9.12円高の21457.64円となった。1960年12月21日から1961年1月11日にかけて記録した歴代最長の14日続伸に並んだ。東証1部の売買高は15億2222万株、売買代金は2兆4705億円だった。業種別では、水産・農林業、ゴム製品、保険業が上昇率上位だった。一方、海運業、銀行業、パルプ・紙が下落率上位だった。

個別では、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>などが小じっかり。SUMCO<3436>が3%超上昇するなど、半導体関連株は前日に続き強い値動きだった。業績上方修正のネットワン<7518>、一部証券会社の新規高評価が観測されたGMO<9449>、格上げ観測のヤクルト<2267>なども上げが目立った。また、新作ゲームの好スタートで見直し買いが向かったenish<3667>が急反発し、東証1部上昇率トップとなった。一方、不正問題に揺れる神戸鋼<5406>や日産自<7201>は軟調だった。その他では三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>などのメガバンク株がさえず、ファーストリテ<9983>やファナック<6954>は小幅に下げた。売買代金上位ではダイフク<6383>の下げが目立った。また、豊和工<6203>、モバファク<3912>、アルインコ<5933>などが東証1部下落率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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