市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ネットワン、インフォコム、東エレク

ネットワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネットワンシステムズ <7518>  1,285円  +76 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 19日、ネットワンシステムズ <7518> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9億円→23億円に2.6倍上方修正。増益率が3.3倍→8.4倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。セキュリティ対策を軸としたネットワークやクラウド基盤構築の受注が想定より伸びたことが寄与。引き続き案件単位の利益精査を徹底したことも上振れに大きく貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の72億円(前期は57億円)を据え置いた。

■インフォコム <4348>  2,709円  +79 円 (+3.0%)  11:30現在
 インフォコム <4348> [JQ]が急反発し、上場来高値を更新した。同社は19日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の19億円→26.3億円に38.4%上方修正。増益率が17.1%増→62.0%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。医療機関向けシステム開発を手掛けるヘルスケア事業や電子コミック配信サービスが好調だったことが寄与。データセンターの売却にかかる費用が想定を下回ったことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の53億円(前期は48.5億円)を据え置いた。

■アルファシステムズ <4719>  2,420円  +64 円 (+2.7%)  11:30現在
 アルファシステムズ <4719> が急反発し、年初来高値を更新した。19日、18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の10.5億円→13.4億円に27.6%上方修正ことが買い材料視された。顧客から緊急対応を依頼された案件が発生し、稼働率が計画を上回ったことが上振れの主因。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も27億円→28.7億円に6.3%上方修正。増益率が2.7%増→9.1%増に拡大する見通しとなった。

■タカラバイオ <4974>  1,492円  +30 円 (+2.1%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が7日ぶりに反発している。19日の取引終了後、九州大学と新規遺伝子導入用ベクターである麻疹ウイルスベクターを用いたiPS細胞作製技術のライセンス契約を締結し、全世界での独占的実施権を取得したと発表しており、今後の業績への貢献を期待した買いが入っている。同社では、同技術の発明者である東京大学医科学研究所ALA先端医療学社会連携研究部門・谷憲三朗特任教授(元九州大学生体防御医学研究所教授)らと、麻疹ウイルスベクターを用いたiPS細胞作製技術開発の共同研究を実施。今回の独占的実施権の取得により、今後は同社においてiPS細胞作製用麻疹ウイルスベクターの最適化・大量製造法の開発などをさらに進めることになり、麻疹ウイルスベクターを用いた新製品・受託サービスメニューを開始する予定としている。なお、同件による18年3月期業績への直接的な影響は軽微としている。

■積水化学工業 <4204>  2,279円  +30 円 (+1.3%)  11:30現在
 積水化学工業<4204>が5日続伸し、新値追いとなっている。同社は19日、ベトナムのプラスチックパイプメーカーのティエンフォン・プラスチック(TP社)の発行済み株式の15%を取得したと発表。これによるASEAN地域でのさらなる事業拡大などが期待されているようだ。同社は2013年にTP社と業務提携契約を締結しており、今回の出資は関係をより強固なものすることが目的。これにより同社は同国での水インフラ整備需要の獲得や、ASEAN地域への早期進出を目指し、環境・ライフラインカンパニーのアジア(日本を除く)売上高を19年度に33億円増加(16年度比75%増)させるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  18,760円  +160 円 (+0.9%)  11:30現在
 全般軟調相場のなかも、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連やSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体材料を手掛ける銘柄に買いが目立つ。IoT時代に対応したデータセンターの増設で半導体需要に追い風が吹いているほか、スマートフォンの高機能化や電装化が進展する自動車向け部品点数の増加も同市場の成長を後押ししている。米国ではアプライドマテリアルズやインテル、エヌビディア、ザイリンクスなど半導体関連株の上昇が顕著であり、前日こそ半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は安かったが、大局的に出遅れる日本の半導体セクターには海外投資家などの買いが継続している。

■東レ <3402>  1,097円  +6.5 円 (+0.6%)  11:30現在
 東レ<3402>が続伸。19日の取引終了後、韓国2工場に合計3500億ウォン(約350億円)を投じて、リチウムイオン二次電池用バッテリー用セパレータフィルム(BSF)の生産能力を増強すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。世界的な電気自動車(EV)の普及で、車載用途の急速な拡大が見込まれることから、増強を図るとしており、今回の増強によりBSFの生産能力を約50%引き上げるほか、BSF用のコーティング能力を約400%増強するとしている。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  3,370円  -90 円 (-2.6%)  11:30現在
 ハウス食品グループ本社<2810>が4日続落。19日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1428億円から1434億円(前年同期比4.7%増)へ、営業利益が55億円から74億円(同38.3%増)へ、純利益が29億円から43億円(同2.2%増)へ上振れたようだと発表したが、第1四半期業績から上期の上方修正は織り込み済みとの見方が強く、この日は目先の材料出尽くし感から売られているようだ。なお、業績上振れは、香辛・調味加工食品事業や海外食品事業の伸長に加えて、グループ各社の収益力向上の取り組みが寄与したという。

■テルモ <4543>  4,655円  -30 円 (-0.6%)  11:30現在
 テルモ <4543> が続落している。同社は19日に業績上方修正を発表したものの、業績上振れ期待などから株価は昨日まで連日で年初来高値を更新していたこともあり、本日は利益確定売りに押されている。同社は18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の375億円→460億円に22.7%上方修正。増益率が22.5%増→50.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。海外でカテーテルやニューロバスキュラー(脳血管)などの販売が想定より伸びたことが上振れの主因。なお、通期の経常利益は従来予想の795億円(前期は685億円)を据え置いた。10日に公表したハリケーン「マリア」による生産停止の影響を踏まえても期初計画は達成する見込みだとしている。

■ホンダ <7267>  3,436円  -19 円 (-0.6%)  11:30現在
 ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調。前日の米長期金利の低下を受けて外国為替市場でドル買いが一服、足もとは1ドル=112円台半ばの推移と円高傾向にあり、輸出採算改善期待の後退が売り優勢に反映されている。また、日産自動車<7201>は、無資格者による検査が問題となっていたが、国土交通省による立入検査で指摘されたあとも4カ所で資格のない従業員が不適切な検査を続けていたことが判明し、これを受けて国内全6工場で国内向け全車両の出荷を停止することを決定、これが業績面への懸念となって株価の押し下げ要因となっている。

■enish <3667>  2,538円  +428 円 (+20.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 enish<3667>は急反騰。18日に配信を開始した、アイドルグループ「欅坂46」初の公式ゲームアプリ「欅のキセキ」が、この日朝のiPhoneおよびiPadの無料ゲームランキングでトップとなっており、滑り出し好調による業績への寄与を期待した買いが入っている。同アプリは、グループが歩んだ成長の軌跡と、メンバーが努力し続けることで起こした奇跡をたどるドキュメンタリーライブパズルゲーム。運命のオーディションから物語はスタートし、プレイヤーは新米マネージャーとしてメンバーを支え、彼女たちとともに成長していくというストーリーとなっている。

■Sシャワー <4838>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 19日、スペースシャワーネットワーク <4838> [JQ]が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→5億円に66.7%上方修正。従来の11.0%減益予想から一転して48.4%増益を見込み、9期ぶりに上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。夏に開催した音楽祭が過去最大の動員となったうえ、CD販売やデジタル音楽配信のダウンロード数が想定以上に伸びたことが収益を押し上げた。併せて、通期の同利益も3.5億円→5.5億円に57.1%上方修正。減益率が44.1%減→12.1%減に縮小する見通しとなった。

■トーセ <4728>  2,629円  +326 円 (+14.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 トーセ<4728>は急反発。19日、スクウェア・エニックス(東京都新宿区)が19日に発売したプレイステーション4など用ソフト「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」の開発をサポートしたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同ゲームは、大人気ボードゲーム「いただきストリート」の最新作が「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」の30周年を記念してコラボした作品。サイコロを振って、盤上のマスを進みながら自分の店を手に入れ大きくするという内容で、コラボとして「ドラゴンクエスト×オンライン」から勇者姫アンルシアや冥王ネルゲルなどが参戦している。

■アルトナー <2163>  1,529円  +129 円 (+9.2%)  11:30現在
 19日、東証がアルトナー <2163> [JQ]を26日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■GFA <8783>  726円  +48 円 (+7.1%)  11:30現在
 GFA<8783>が4日続伸している。同社は19日取引終了後に、販売用不動産を売却したと発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。売却したのは、東京都練馬区にある区分所有マンション。なお、売却先および売却金額は非公表としており、業績に与える影響については判明次第、速やかに公表するとしている。

●ストップ高銘柄
 MIEコーポレーション <3442>  117円  +30 円 (+34.5%) ストップ高   11:30現在
 カワセコンピ <7851>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在
 カーメイト <7297>  1,016円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均