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【市況】NY株式:ダウ5ドル高、中国経済の減速懸念や欧州の政治情勢への警戒感広がる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

19日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.44ドル高の23163.04、ナスダックは19.15ポイント安の6605.07で取引を終了した。中国の7-9月期GDPが減速し世界経済の先行き見通しに対する懸念が高まったほか、スペイン政府がカタルーニャ州の自治権停止の手続きを進めていることによる政治情勢への警戒感の高まりが嫌気され、売りが先行。主要企業決算や税制改革実現への期待から、引けにかけて下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、保険や公益事業が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は複数アナリストが業績見通しに懐疑的な見方を示し、大幅下落。金属大手のアルコア(AA)は決算内容が嫌気され、軟調推移。オークションサイトのイーベイ(EBAY)は10-12月期の利益見通しが予想を下振れ、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は新製品「iPhone8」の需要鈍化でサプライヤー向け注文の大幅削減が報じられ、売られた。一方で、グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は投資家向けイベントで示した利益見通しが予想を上振れ、大幅上昇となった。

決済サービスのペイパル(PYPL)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、売上高、調整後一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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