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【市況】<マ-ケット日報> 2017年10月19日

 19日の市場は日経平均が13日続伸。終値は前日比85円高の2万1448円で連日の年初来高値更新となった。株価水準は1996年10月18日以来でちょうど21年ぶりの高さ。日経平均の13連騰は1988年2月以来で歴代2位の記録に並んでいる。この日も前日の米株高に円安が加わり投資家の買い意欲を刺激。取引時間中には2万1500円台に乗せる場面もあった。

 昨日の米国市場は主要企業の好調な決算を好感してダウ平均が大幅に4日続伸。3日続けて史上最高値を更新した。ダウ平均採用銘柄であるIBMの決算が事前予想を上回り同社株だけで指数を90ドルも押し上げた。金利上昇で金融株にも買いが入りダウ平均の初の2万3000ドル台乗せに貢献している。この日は経済指標も良好でS&P500種、ナスダック指数も最高値を更新している。

 さて、米国同様に株高が止まらない東京市場は日経平均が歴代2位となる13連騰を達成。明日も上げれば1960年に記録した歴代1位の14連騰に並ぶことになる。恐らく今晩の米国株が高ければ可能性はあるだろう。一方で何十年も再現されなかった記録だけにさすがに買い方も躊躇はあるはず。内容的にこのところは値上がり銘柄数より値下がり銘柄数の方が勝る日が増えており、出来高ピークアウトと合わせ日経平均はいつ一服してもおかしくない状況にある。あくまでも短期的だが2万1500円を前に今は上値追いにはやや慎重になりたいところでもある。(ストック・データバンク 編集部)

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