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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ショーケース <日足> 「株探」多機能チャートより

■ショーケース <3909>  1,384円 (+300円、+27.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ショーケース・ティービー <3909> がストップ高。同社は13日、子会社でベンチャーキャピタル事業を行うショーケースキャピタルが、位置情報ゲームサービスを提供するリアルワールドゲームス(東京都中央区)に出資することを決めたと発表。今後のシナジーなどが期待されたようだ。リアルワールドゲームスは、独自に作成した地図エンジンとロケーション情報管理システムによって、国内で高品質なリアルワールドゲーム(位置情報・ARゲーム)を提供する企業。同社は今後、リアルワールドゲームスとの協業で、ゲームプレーヤーの位置情報や移動データに基づいた新たなマーケティングサービスの開発や顧客企業のマーケティング支援を行う予定だとしている。

■日本伸銅 <5753>  1,940円 (+400円、+26.0%) ストップ高

 日本伸銅 <5753> [東証2]が続急騰。13日、同社が18年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5億円→7.5億円に50.0%上方修正。減益率が34.5%減→1.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。主原材料である銅相場の上昇に加え、高付加価値品の販売が想定より増加することが寄与。13日終値ベースの予想PERが10.4倍→6.6倍に急低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■SKジャパン <7608>  389円 (+80円、+25.9%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。エスケイジャパン <7608> がストップ高で5連騰。同社は13日に決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比46.5%増の1億4500万円に拡大して着地したことが買い材料視された。「ポケットモンスター」などのゲーム関連キャラクター商品の販売が好調だったことが寄与。自社キャラクター「忠犬もちしば」の本格展開による採算向上も大幅増益に貢献した。通期計画の8000万円を既に81.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■豊和工 <6203>  2,596円 (+500円、+23.9%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。豊和工業 <6203> がストップ高で3連騰、連日で年初来高値を更新したほか、石川製作所 <6208> も反発し4000円大台を回復するなど防衛関連株の一角に買いが向かった。米国と韓国が16日から合同演習行うため、北朝鮮がこれに対抗して軍事的な威嚇行為を行う可能性が懸念されており、地政学リスクの思惑から買いが向かった。両銘柄とも投資ファンドのブラックロック・ジャパンの大量保有が明らかとなっており、これを拠りどころとする投機筋の買いも誘導した。

■串カツ田中 <3547>  8,570円 (+1,500円、+21.2%) ストップ高

 串カツ田中 <3547> [東証M]がストップ高で3連騰。13日、同社が11月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて決算を発表。17年11月期第3四半期累計(16年12月-17年8月)の経常利益(非連結)が前年同期比33.8%増の3.7億円に拡大して着地したことも買いに拍車を掛けた。

■ウォンテッド <3991>  4,550円 (+700円、+18.2%) ストップ高

 ウォンテッドリー <3991> [東証M]が3日ぶり急反騰でストップ高。13日、同社が11月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて決算を発表。18年8月期の連結経常利益が前期比3.3倍の1億9400万円に急拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことも支援材料。

■DDHD <3073>  3,885円 (+555円、+16.7%)

 東証1部の上昇率5位。DDホールディングス <3073> が6連騰、連日の年初来高値更新となった。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計決算(3-8月)は、売上高208億5100万円(前年同期比39.3%増)、営業利益16億700万円(同2.8倍)、純利益10億9000万円(同3.8倍)となった。12日に上方修正していたが、引き続き足もとの好業績を好感した買いが入ったようだ。8店舗の新規出店と2店舗の業態変更、5店舗の退店などを行ったことに加えて、第2四半期(6-8月)からゼットン <3057> の72店舗(FC8店舗含む)、商業藝術の84店舗を新たに連結対象としたことが業績を牽引。また、全社的にコストダウンや費用の効率化を行ったことも寄与した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高445億円(前期比45.9%増)、営業利益18億円(同9.7%増)、純利益7億円(同7.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■三栄建築 <3228>  2,466円 (+309円、+14.3%)

 東証1部の上昇率7位。三栄建築設計 <3228> が4日ぶり急反騰で、上場来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、18年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを104億7700万円(前期比10.3%増)としたほか、年間配当計画を前期比4円増配の48円としたことが好感されたようだ。売上高予想は1171億1100万円(同16.4%増)。主力の不動産販売事業では、強みである都心エリアでの木造3階建ての企画や設計力・施工監理力を生かして付加価値の高い住宅の供給に注力するとしている。

■ツガミ <6101>  1,106円 (+109円、+10.9%)

 東証1部の上昇率10位。ツガミ <6101> が急反騰。同社は16日昼、発行済み株式数の15.28%にあたる991万9379株の自社株を消却すると発表しており、これが買い材料視されたようだ。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は10月20日。併せて、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→29.7億円に18.8%上方修正したほか、今期の年間配当を16円→18円(前期は16円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ドトル日レス <3087>  2,685円 (+232円、+9.5%)

 ドトール・日レスホールディングス <3087> が5連騰。13日、同社が発行済み株式数の7.11%にあたる360万株(金額で84億6383万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は10月16日から11月13日まで。買い付け価格は13日終値を4.16%下回る2351円。第3位株主のバードフェザーリンクが保有株の全てを売却する意向を示したことに対応する。併せて決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比7.9%増の63.4億円に伸びて着地したことも支援材料。

■ベクトル <6058>  1,562円 (+107円、+7.4%)

 ベクトル <6058> が急反発。同社は13日大引け後(15:00)に決算を発表。「上期経常が51%増益で着地・6-8月期も37%増益」が好感された。18年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比51.0%増の13.4億円に拡大したが、通期計画の30億円に対する進捗率は44.7%となり、5年平均の41.8%とほぼ同水準だった。

■高砂熱 <1969>  2,029円 (+135円、+7.1%)

 高砂熱学工業 <1969> が続急伸。13日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の43億円→72億円に67.4%上方修正。増益率が11.3%増→86.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目。首都圏を中心とした大型再開発関連の設備工事が順調に進んだうえ、採算重視の受注や生産性向上に取り組んだことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の120億円(前期は134億円)を据え置いた。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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