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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

神戸鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより

■神戸鋼 <5406>  878円 (-190円、-17.8%)

 東証1部の下落率トップ。神戸製鋼所 <5406> が連日の急落、年初来安値を更新した。同社は8日、生産するアルミ製部材に関して、強度などを示す製品の検査証明書のデータを改ざんし、基準に合わない製品を出荷していた、と発表した。組織ぐるみのデータ改ざんに対して「失った信頼の代償は大きい」との声は多く、中長期的な深刻な影響を予想する声もある。11日付の日本経済新聞は、資産リストラを進め不動産子会社を売却する方針も伝えている。

■サンリオ <8136>  1,911円 (-206円、-9.7%)

 東証1部の下落率5位。サンリオ <8136> が急反落し、年初来安値を更新した。10日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を657億円から603億円(前期比3.8%減)へ、営業利益を108億円から63億円(同8.7%減)へ、純利益を78億円から48億円(同25.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。個人消費の低迷で国内事業が落ち込んでいることに加えて、北米事業における小売り業界の構造変化で有力ライセンシーの事業縮小が響いたことなどが要因。また、期初計画で見込んでいた欧米の底打ちが来期に持ち越しとなる見通しであることも売上高・利益を押し下げる。また、業績予想の修正に伴い、従来は中間・期末各40円の年80円を見込んでいた配当予想を中間40円・期末15円の年55円に引き下げるとあわせて発表しており、これも売り材料視されたようだ。なお、前期実績の年80円に対しては25円の減配となる。

■4℃ホールデ <8008>  3,015円 (-60円、-2.0%)

 4℃ホールディングス <8008> が反落。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算が、売上高224億2700万円(前年同期比2.2%減)、営業利益24億800万円(同10.9%減)、純利益21億6400万円(同4.0%増)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。主力の「4℃」で、ファッションジュエリーはほぼ計画並みとなったが、ブライダルジュエリーが計画を下回ったことが響いた。また、アパレル事業は増収減益となったものの、利益面では計画を上回った。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高510億円(前期比2.4%増)、営業利益68億5000万円(同4.9%増)、純利益55億5000万円(同11.8%増)の従来見通しを据え置いている。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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