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【市況】東京株式(大引け)=57円高、アベノミクス高値を遂に上回る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 11日の東京株式市場は寄り付きこそ小安く始まったものの、前場中ごろから買いが厚くなり、日経平均は7連騰で15年6月のアベノミクス高値を上回り、20年10カ月ぶりの高値圏に浮上した。

 大引けの日経平均株価は前日比57円76銭高の2万881円27銭と7日続伸。東証1部の売買高概算は15億3158万株、売買代金概算は2兆3703億8000万円。値上がり銘柄数は879、対して値下がり銘柄数は1045、変わらずは106銘柄だった。

 きょうの東京市場は米国発のリスク選好ムードに支えられて上値指向を継続した。世界的な景気拡大の流れが市場コンセンサスとなるなか、IMFの世界経済見通しの上方修正が投資家の背中を押した格好だ。朝方は売り買いを交錯させたが、その後日経平均は売り物を吸収してプラス圏に駆け上がる展開に。相対的に出遅れる東京市場で、持たざるリスクを意識した国内外の機関投資家の買いが全体を押し上げている。大引けも高値水準をキープして第2次安倍晋三政権発足以降の高値であった2015年6月の2万868円を上回って着地、時価は96年12月以来、約20年10カ月ぶりの高値圏に浮上した。もっとも目先的な高値警戒感から利益確定売り圧力も顕在化しており、日経平均は上値も重く、値下がり銘柄数が値上がりを上回った。

 個別では任天堂<7974>が商いを伴い堅調な動きをみせ、ファナック<6954>も上昇した。住友金属鉱山<5713>が買われ、リクルートホールディングス<6098>、東京海上ホールディングス<8766>なども買いが優勢だった。ローツェ<6323>、マニー<7730>などが急伸、東海カーボン<5301>が大幅高となり、住石ホールディングス<1514>も物色人気となった。イー・ガーディアン<6050>も高い。

 半面、売買代金トップの神戸製鋼所<5406>が続急落、キーエンス<6861>も下落した。石川製作所<6208>が一時ストップ安となるなど大きく売り込まれたほか、サンリオ<8136>、ペッパーフードサービス<3053>などの下げも目立った。サムティ<3244>、OSG<6136>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も大幅に水準を切り下げた。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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