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【市況】<マ-ケット日報> 2017年10月10日

 週明けの市場は日経平均が6日続伸。終値は前週末比132円高の2万823円で6日連続の年初来高値更新となった。株価水準は2015年7月21日以来の高さで、アベノミクス最高値(終値ベースで2万868円)にかなり接近している。目立った買い材料はなかったが、内外の景況感の良さと日本株の出遅れ感が自然な株高となって表われたようだ。

 昨日の米国市場はコロンバスデーの祝日で市場参加者が少なく高値圏にあるダウ平均は小幅に続落した。ミクロ、マクロともにこの日は材料がなくダウ平均は前日終値を挟んで小幅にもみ合う展開。相場は閑散としておりハイテク株の多いナスダック指数も10日ぶりの下落となっている。

 一方、東京市場は序盤こそ米国株動向や円安一服を受けて日経平均は小甘いスタートとなったが、北朝鮮情勢への過度な警戒感が時間とともに後退すると、株価もそれに合わせるように水準を切り上げて行った。本日公示された衆院選で比例の投票先として希望の党の比率が低下していることも株高のひとつの要因となっている。市場は週初から上値を伸ばしたことで今週も明るい見通しに。アベノミクス最高値から2万1000円の大台を目指す展開となりそうだ。

 今週の主なスケジュールは10日(火)衆院選公示、8月の国際収支、9月の景気ウォッチャー調査、11日(水)中国共産党全体会議、8月の機械受注、12日(木)G20、9月の企業物価指数、13日(金)IMF年次総会、米9月の小売売上高、中国9月の貿易統計などとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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