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【材料】高井ひろえの注目Q&A:スペインの影響


こんにちは、フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。「高井ひろえの注目Q&A」として、フィスコアプリのQ&Aで興味深い質問をピックアップしてご紹介してまいります。
今週、注目した質問は「スペインの影響」です。

質問:
「スペイン株価指数は前日比-2.85%の暴落と、ブレクジットショック後最大の下げ幅となりました。為替への影響等を教えてください。」

この質問には、フィスコ情報配信部アナリスト、小瀬正毅さんが回答してくれています。

回答:
「スペイン株価指数の大幅下落はスペイン・カタルーニャ州が近日中に一方的な独立宣言に踏み切るとの見方が広がったことによるものと思われます。同州の経済規模はスペイン全体の18%程度を占めており、2015年時点でスペイン政府の税収割合の約20%がカタルーニャ州からの徴収によるものです。

10月4日時点でS&Pはスペインに対し「BBB+」、ムーディーズは「Baa2」の格付けを付与していますが、カタルーニャ州による独立宣言はスペインの格付け見通しにネガティブな影響を及ぼす可能性は高いとみられており、ユーロ売り材料になります。

スペイン中央政府はカタルーニャ自治州が独立を放棄すれば税制の変更を検討するとの見方が浮上しており、混乱は収束の方向に向かう可能性が高まることから、スペイン株の上昇やユーロ高の可能性があります。ただし、現時点でこのような動きに発展する見込みは薄いとされています。

ただし、スペイン中央政府とカタルーニャ自治州との対立が長引いた場合、ユーロ圏諸国における分離・独立運動を誘発する可能性もあるため、ユーロ売り材料になります。」

「高井ひろえの注目Q&A」は、フィスコアプリで公開された質問を高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。その他の質問は無料のスマートフォンアプリ「FISCO(フィスコ)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ

《DM》

 提供:フィスコ
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