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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:KOA、アサヒ、ウエルシア

KOA <日足> 「株探」多機能チャートより
■KOA <6999>  2,281円  +171 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 KOA <6999> が続急伸。SMBC日興証券が4日付で同社の投資判断「1(強気)」、目標株価3000円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、抵抗器を主力とする同社は自動車電装化やテックインフレの恩恵を追い風に成長が加速すると評価している。自動車向けの数量増加や製品構成の改善などにより営業利益の5年平均成長率を+30%と予想。同証券では、18年3月期の連結営業利益を59億円(前期実績は31.3億円)、19年3月期を79億円、20年3月期を90億円に設定した。

■アサヒ <2502>  4,968円  +274 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 アサヒグループホールディングス <2502> が続急伸し、上場来高値を更新した。日本経済新聞が5日付で「ビール大手各社は今秋、缶チューハイを相次ぎ増産する。アサヒビールは9~10月、『ウィルキンソン』ブランドの生産量を前年同期に比べて4倍に増やす」と報じたことが買い材料視された。ビール市場の縮小が続く一方で成長している缶チューハイの増産による業績拡大に期待する買いが向かった。また同社は4日、来年3月出荷分からビール類を値上げすると正式発表しており、収益改善に期待する買いも続いているようだ。なお、値上げ追随が期待されるサッポロホールディングス <2501> 、キリンホールディングス <2503> も大幅高に買われている。

■東京個別指導学院 <4745>  1,121円  +59 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 東京個別指導学院<4745>は大幅高で4日続伸。同社は4日取引終了後、18年2月期第2四半期累計(3~8月)の単体決算を発表。売上高は89億1800万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は4億6100万円(同9.1倍)、最終損益は2億7400万円の黒字(前年同期2100万円の赤字)だった。第2四半期累計期間は、「都市部ドミナント戦略」や、最適メディアの選択によって広告宣伝費を抑制しながらも、効率性高く顧客接点の拡大を図ったことにより、問い合わせ数、新規入会者数はともに堅調に推移している。また、ホスピタリティを基軸とした顧客に満足してもらえる高品質・高付加価値なサービスを追求し、提供してきたことが在籍生徒数の増加に繋がるなど、着実な好循環を創出している。このように在籍生徒数が増加する一方で、講師の採用・育成についも、採用活動に全社をあげて取り組むことで、効率的に優秀な講師を採用するとともに、採用した新人講師の育成にも充分に注力し、計画通りに推進することができた。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高188億円(前期比5.0%増)、営業利益25億6000万円(同11.0%増)、最終利益16億9000万円(同17.5%増)を見込んでいる。なお、同社は2021年2月期を最終年度とした新たな中期経営計画を同時に発表した。それによると、最終年度には、売上高212億円以上、営業利益28億7000万円以上で、共に過去最高を更新し、9期連続の増収増益を目指す。さらに、営業利益利率13.6%、配当性向50%以上を目標としている。

■日本電子 <6951>  580円  +20 円 (+3.6%)  11:30現在
 日本電子<6951>が急反発している。スウェーデン王立科学アカデミーは4日、17年のノーベル化学賞をクライオ(極低温)電子顕微鏡を開発したジャック・デュボシェ氏とヨアヒム・フランク氏、リチャード・ヘンダーソン氏の3氏に贈ると発表。これを受けて、クライオ電子顕微鏡を開発・販売している同社が関連銘柄として買われているようだ。

■ウエルシア <3141>  4,230円  +115 円 (+2.8%)  11:30現在
 4日、ウエルシアホールディングス <3141> が決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比24.2%増の154億円と従来計画の143億円を上回って着地したことが買い材料視された。調剤薬局併設店の増加による調剤売上の伸長に加え、24時間営業店舗の拡大が奏功し、既存店売上高が前年実績を大きく上回ったことが寄与した。業績好調と9月に買収した丸大サクラヰ薬局の業績上積みを踏まえ、通期の同利益を従来予想の281億円→288億円に2.5%上方修正。増益率が9.2%増→12.0%増に拡大し、従来の20期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■八千代工業 <7298>  1,448円  +37 円 (+2.6%)  11:30現在
 八千代工業<7298>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後に、ホンダ<7267>と完成車事業の譲渡に関する協議を開始することで基本合意したと発表。経営資源を部品事業に集中できるとして評価材料となっているようだ。対象事業は、軽自動車生産に関わる事業で、主な設備および敷地、建屋など。なお、事業譲渡の当否、譲渡する場合の条件および方法などについては今後、第三者委員会の最終的な答申を踏まえ、慎重に検討するとしている。

■良品計画 <7453>  32,800円  +500 円 (+1.6%)  11:30現在
 良品計画<7453>が堅調。4日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を3739億円から3778億円(前期比13.4%増)へ、営業利益を423億円から426億円(同11.3%増)へ、純利益を285億円から288億円(同11.5%増)へ上方修正したことが好感されている。衣服・雑貨部門における春先からの価格見直し効果や、生活雑貨におけるヘルス&ビューティー、ステーショナリー、ハウスウエアなど日用品を中心としたプロモーション効果などが客数増に寄与し国内事業が好調に推移したことが貢献。海外の一部地域で売り上げが低迷し、海外事業は計画下振れが想定されるものの、国内事業の好調がカバーし上振れる見通しだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高1829億8800万円(前年同期比13.2%増)、営業利益211億3000万円(同6.9%増)、最終利益145億8400万円(同24.5%増)だった。

■アサツー ディ・ケイ <9747>  3,850円  +50 円 (+1.3%)  11:30現在
 アサツーディ・ケイ<9747>が上昇し新高値。2日、米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すことを発表。TOB価格は1株3660円で、11月15日までが買い付け期間となっている。ただ、筆頭株主の英広告大手WPPはTOBに反発しているほか、第2位の株主であるシルチェスター・インターナショナルもTOB価格が安すぎるとして応募しない方針が報じられている。ベインがアサツーDKを完全子会社化するにはTOB価格の引き上げが必要との見方もあり、株価は強含みで推移している。

■武蔵精密工業 <7220>  3,575円  +45 円 (+1.3%)  11:30現在
 武蔵精密工業 <7220> が反発し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が4日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を3700円→3900円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、上期発表時に保守的ながら18年3月期業績を上方修正する公算が大きいと指摘。上振れ要因として、インド・ASEANの二輪車需要増や日中における四輪車部品需要増、増産環境下合理化の進展を挙げた。また、同社はEV用減速機を開発中で、内燃から電気への事業転換を視野に入れていることも評価している。

■イオンファンタジー <4343>  3,710円  +30 円 (+0.8%)  11:30現在
 イオンファンタジー<4343>は堅調。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高357億4200万円(前年同期比10.3%増)、営業利益25億4500万円(同50.3%増)、純利益11億100万円(同36.8%増)と5割を超える営業増益となり、上期として07年2月期以来11年ぶりの過去最高益を更新したことが好感されている。限定オリジナル景品の導入拡大や、YouTubeを活用した動画プロモーションなどに加えて、24店舗の活性化を実施した効果で国内既存店売上高が好調に推移したことが牽引役となった。また、16店舗の新規出店を行った中国をはじめ、海外事業売上高が拡大したことも寄与した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高700億円(前期比7.6%増)、営業利益50億円(同32.6%増)、純利益21億5000万円(同26.6%増)の従来見通しを据え置いている。また、グリー<3632>と共同で、世界初のアミューズメント施設専用子ども向けVRゲーム3機種を開発したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ディスコ <6146>  23,160円  +90 円 (+0.4%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が4日続伸と上値指向を強めている。米国では好調な収益環境を反映して半導体関連株が買い直される展開にあり、前日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6連騰で2001年以降の最高値を連日で更新している。そのなか、東京市場でも同社株など半導体製造装置メーカーに物色の矛先が向かっている。5日付の日本経済新聞が「同社の2017年4~9月期の連結営業利益は、前年同期と比べて比9割増の280億円弱と過去最高となったようだ」と報じている。従来予想を20億円程度上回る水準で、これも同社の株価押し上げ要因となっている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  260円  -14 円 (-5.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 ジャパンディスプレイ<6740>は反落。日証金が4日、JDI株について5日約定分から、制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限到来分の買いの現引きは除く。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっているようだ。

■日本ペHD <4612>  3,685円  -135 円 (-3.5%)  11:30現在
 日本ペイントホールディングス<4612>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4900円から4050円に見直した。中国政府による環境規制強化に端を発した酸化チタンや石化製品に代表される原料高、それにプロジェクト案件の競争激化により中国子会社は現地通貨ベースで今12月期に営業減益へ転じると予想。この中国塗料事業の減速を考慮し、投資評価を見直している。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 アイエックス・ナレッジ<9753>がストップ高。同社は独立系のシステム開発会社でコンサルティング業務も手掛ける。金融庁が29日に仮想通貨と法定通貨の交換サービスを展開できる仮想通貨交換事業者として11社を登録、法制面の整備が進むとの思惑でフィンテック関連銘柄が動意含みの展開となっている。そのなか、同社はメガバンクの金融システムを手掛け、ブロックチェーン新技術の研究にも注力しており、仮想通貨関連の穴株として注目度を高めている。みずほフィナンシャルグループ<8411>の仮想通貨「Jコイン(仮称)」でも活躍の思惑がある。

■栄電子 <7567>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 栄電子<7567>がストップ高。同社は半導体製造装置向けの電子部品を取り扱う商社で世界的な半導体市況の好調を背景に好収益環境を享受、目先見直し買い人気が加速している。18年3月期は営業利益段階で前期比85%増の2億9400万円を予想、年間配当は前期実績に2円増配の7円を計画している。株価指標面からもPER11倍、PBR1倍割れは依然として割安感がある。

■日本サード・パーティ <2488>  1,147円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 日本サード・パーティ<2488>に投機資金が流入、カイ気配で始まった。同社は4日取引終了後、LINE<3938>が提供する法人向けサービス「LINE カスタマーコネクト」の問い合わせに自動回答する人工知能(AI)エンジンとして、IBM Watsonを活用した「Third AIコンタクトセンターソリューション」をソフトバンクグループ<9984>と共同で販売することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。株価は前日まで4日続落と調整を入れ、25日移動平均線との上方カイ離を解消した矢先だったこともあって、値ごろ感も意識されていた。

●ストップ高銘柄
 オーネックス <5987>  237円  +50 円 (+26.7%) ストップ高   11:30現在
 双信電機 <6938>  607円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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