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【通貨】今日の為替市場ポイント:年内米追加利上げへの期待でドル下げ渋り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日のドル・円相場は、東京市場では112円91銭から112円42銭まで下落。欧米市場でドル・円は112円32銭から112円94銭まで上昇し、112円76銭で取引を終えた。

本日5日のドル・円は、米主要経済統計発表を控えて市場様子見ムードが広がる中、112円台後半で底堅く推移か。年内米追加利上げ観測を背景としたドル買い基調は継続しており、ドルは下げ渋りそうだ。

ハリケーンによる一時的な影響から9月の米ADP雇用統計では非農業部門の民間就業者数は前月比13万5000人増にとどまったものの、9月の米ISM非製造業景況指数(総合)は59.8と堅調な内容となった。年内米追加利上げ観測を背景としたドル買い基調は継続しており、目先的にドルは112円台後半で底堅く推移すると見られる。

4日に開かれたコミュニティーバンキング会合の挨拶の中で、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は米金融政策や景気見通しについて言及しなかったことから、相場への反応は限定的だった。日中の取引では明日6日発表される米雇用統計発表を控えて持ち高調整の動きが広がるとみられる。日経平均株価の足元の動きは注目されるが、それ以外に新たな売買材料が提供されない場合、ドルは112円台後半でもみあう状態がしばらく続く可能性がある。

《WA》

 提供:フィスコ

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