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【市況】27日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と続伸、アップル関連が高い

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

27日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比129.42ポイント(0.47%)高の27642.43ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が67.39ポイント(0.61%)高の11035.78ポイントとそろって続伸した。売買代金は858億2900万香港ドルにやや縮小している(26日前場の売買代金は970億8500万香港ドル)。

中国製造業の成長加速が好感される。全国工業企業の利益総額は今年8月に、前年同月比24.0%増の6719億7000万人民元(約11兆3910億円)に拡大した。増加率は7月の16.5%に比べて7.5ポイント加速している。米株市場で昨夜、ハイテク株に買い戻しが入ったことも関連銘柄にとって追い風となった。

ハンセン指数の構成銘柄では、アップル関連とされる小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.5%高。昨夜のアップル株上昇が好感された。アナリストは、新型スマートフォンの販売により18年前半の売上高や1株利益がこれまで以上に増加すると予測している。そのほかのアップル関連銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.9%上昇した。

製造業各社も物色される。通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が7.4%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.3%高、建設機械メーカー中国大手の中国龍工HD(3339/HK)が3.5%高、テレビ生産大手の創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が2.3%高などと上げが目立った。非鉄や鉄鋼など素材株もしっかり。

太陽光発電の関連セクターも高い。陽光能源HD(ソーラーギガ・エナジー:757/HK)が9.2%、カ姆丹克太陽能系統集団(コムテック・ソーラー:712/HK)が8.6%、保利協シン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が7.9%、信義光能HD(シンソ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が2.2%ずつ上昇した。保利協シン能源に関しては、クレディ・スイスが最新リポートで、同社の投資判断を「中立」→「アウトパフォーム」に引き上げたことも刺激。多結晶シリコン価格の上昇、需要の回復を材料視した。

本土系不動産セクターも買われる。雅居楽集団HD(3383/HK)が6.9%高、万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が6.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が5.4%高、中国恒大集団(3333/HK)が3.8%高で引けた。

本土市場は小幅続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3345.27ポイントで取引を終えた。鉄鋼や建材など素材株が相場けん引。自動車株や不動産株、セメント株、建機株、発電設備株なども物色された。半面、金融株はさえない。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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