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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

幼児活動研 <日足> 「株探」多機能チャートより

■インタートレ <3747>  393円 (+80円、+25.6%) ストップ高

 インタートレード <3747> [東証2]が3日ぶり急反騰でストップ高。証券会社向けディーリングシステムなどを手掛けるが、ここにきて株式市場がリスクオンの流れを強め、日経平均が2万円台固めの動きに入っていることで追い風環境が意識されてた。そうしたなか、前週末22日取引終了後、RIZAPグループ <2928> [札証A]が新たに展開するRIZAPの栄養学に基づいて開発した総菜を提供する新業態「zapDELI」 に、インタートレードの「ITはなびらたけ」が採用されたことを発表、これが材料視された。ITはなびらたけは事業の多角化としてインタートレードが栽培しているもので、健康と美容などに効果がある。

■幼児活動研 <2152>  2,045円 (+400円、+24.3%) ストップ高

 幼児体育指導を手掛ける幼児活動研究会 <2152> [JQ]をはじめ、子育て支援関連が軒並み高に買われた。安倍首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆議院解散を表明し、その中で消費税の使い道について幼児教育の無償化など教育や子育て支援を拡充させる方針を示すとみられており、関連株に思惑買いが向かった。幼児活動研のほか、日本最大級のママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」を手掛けるインタースペース <2122> [東証M]、保育関連施設を運営するJPホールディングス <2749> 、東海染工 <3577> 、ライクキッズネクスト <6065> 、グローバルグループ <6189> [東証M]なども高かった。グローバルGは29日付で東証1部に市場変更すると発表したことも買い材料となった。

■京進 <4735>  903円 (+150円、+19.9%) ストップ高

 京進 <4735> [東証2]が急反騰。同社は京都、滋賀、大阪、奈良、愛知などを中心として学習塾を展開しており、個別指導にも力を入れている。安倍晋三首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散する意向を固め、25日夕方に記者会見を行った。市場では自民党の政権公約骨子に絡む銘柄への恩恵が期待されているが、同社は「教育無償化」で収益環境に追い風が吹く可能性が高い。18年5月期経常利益は23%増の5億1600万円を見込むなど好調だが、さらに上振れも想定できる状況だ。

■日ダイナミク <4783>  907円 (+150円、+19.8%) ストップ高

 日本コンピュータ・ダイナミクス <4783> [JQ]が急反騰でストップ高。同社は独立系のシステム開発会社で駐輪場開発システムなども手掛けるが、業績は好調で18年3月期経常利益は前期比8割増の伸長が見込まれている。安倍晋三首相は25日夕方に記者会見を行い、28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散する意向を固めた。10月10日公示、22日投開票の日程で総選挙が行われる見込みとなっており、自民党が推進する政策に関連する銘柄群に改めて注目が集まった。そのなか、安倍政権は「シェアサイクル」などの自転車活用の推進を計画しており、同社はその追い風が改めて意識された。株価面では急騰習性があり、2015年にはデータ処理・検索などを高速化させるシステムへの取り組みを材料に300円台の株価をわずか1ヵ月で4280円まで大化けさせた実績を持つ。それだけに投資マネーの注目度も高い。

■パークシャ <3993>  6,840円 (+1,000円、+17.1%) ストップ高

 PKSHA Technology <3993> [東証M]がストップ高。22日に東証マザーズに新規上場し、初値は公開価格2400円に対し2.3倍の5480円をつけた。上場初日は一時6200円まで買われ、終値は5840円だった。上場2日目の25日も買い人気が続き、朝方にはストップ高に買われた。同社は東大発の人工知能(AI)ベンチャー企業であり、トヨタ自動車 <7203> やNTTドコモ <9437> が出資している。また、AI研究の第一人者である松尾豊・東京大学大学院特任准教授も大株主に名を連ねており、高成長を期待する買いが集まった。

■グローバルG <6189>  2,189円 (+304円、+16.1%)

 グローバルグループ <6189> [東証M]が3日ぶり急反騰。22日、東証が同社を29日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ブロドリーフ <3673>  950円 (+126円、+15.3%)

 東証1部の上昇率3位。ブロードリーフ <3673> が4日ぶり急反騰。22日、同社が株主優待制度を拡充すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。新たに5000株以上保有の区分を設け、クオカード3万円分、および自動車補修部品サイト「部品MAX」優待券2万円分を贈呈する。また、5000株未満株主についても「部品MAX」優待券の金額を保有株数に応じて1000円~7000円増やすほか、1000株以上保有株主へのクオカードを9000円→1万円に増額する。

■ユビキタス <3858>  965円 (+108円、+12.6%) 一時ストップ高

 ユビキタス <3858> [JQ]が急反騰し一時ストップ高まで上昇した。スーパーコンピューターでは何千年も要する演算をわずか数時間で完結するとされる量子コンピューターが脚光を浴びており、その関連の銘柄の一角として投機資金の流入が加速した。同社は米オンボード・セキュリティと量子コンピューター向け公開鍵暗号技術(NTRU)の国内販売総代理店契約を締結するなどで協業、これを手掛かりに一気に需給相場の様相をみせた。

■オリジン電気 <6513>  416円 (+45円、+12.1%)

 東証1部の上昇率4位。オリジン電気 <6513> が3日ぶり急反騰。安倍晋三首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散する意向にあり、10月10日公示、22日投開票の日程で総選挙が行われる見通しとなった。自民党の政権公約骨子には当然ながら北朝鮮対応も盛り込まれており、防衛関連の一角に物色の矛先が向かった。そのなか、同社は放射線遮断塗料で特許を有していることで、注目度が高い。主力の電源システムではリチウムイオン電池関連としてもテーマ買いの流れに乗った。

■イソライト <5358>  804円 (+85円、+11.8%)

 東証1部の上昇率6位。イソライト工業 <5358> が急反騰し、年初来高値を更新。セラミックファイバー大手の同社は8月2日に、18年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表し、経常利益が7億6800円(前年同期比53.3%増)に拡大したと発表した。主力のセラミックファイバーで作業環境規制対策品が拡大したうえ、機能性セラミックス製品も好調だったことが寄与。原価低減や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。第2四半期累計(4-9月)予想の経常利益8億8000万円(前年同期比2.4%増)に対する1四半期経常利益の進捗率は87.3%に達しており、改めて業績上振れへの期待が買いにつながったようだ。

■日本オラクル <4716>  8,390円 (+530円、+6.7%)

 日本オラクル <4716> が大幅反発で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を6300円から7500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、やや保守的であったクラウド事業の中長期見通しを引き上げたほか、新規ライセンスの減収ペースを縮小したこと、同社が営業強化を図りつつ抑制可能な間接コスト引き下げを実践している点などを考慮し、18年5月期営業利益予想を535億円から570億円へ、19年5月期を同550億円から597億円へ引き上げている。

■積化成 <4228>  1,308円 (+64円、+5.1%)

 積水化成品工業 <4228> が3日ぶりに急反発、年初来高値を更新した。大和証券は22日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」に、目標株価は1400円に設定した。耐熱容器シートの拡大や自動車部材向けピオセランの成長性などを評価している。同社の耐熱容器用シートはエフピコに採用されており、販売拡大が予想されている。また、ピオセランは自動車部品や家電製品などに使われる樹脂で、軽量かつ衝撃吸収性などに優れ、近年は自動車のバンパー部材やシート部材などに採用が拡大している。18年3月期の連結営業利益は前期比20%増の65億円と会社予想(58億円)に対して増額修正を見込んでいる。

■ユナイテド海 <9110>  250円 (+7円、+2.9%)

 NSユナイテッド海運 <9110> が反発。同社は新日鉄住金グループを大口荷主とする海運会社でばら積み船を主力としている。ここ、ばら積み船の市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数が前週末22日現在で7連騰と戻り歩調を鮮明とした。22日は32ポイント高の1502と2013年年末以来約4年9ヵ月ぶりの水準まで上昇、25日はこれを背景に同社株に見直し機運が高まったようだ。

■みらかHD <4544>  5,250円 (+130円、+2.5%)

 みらかホールディングス <4544> が続伸。前週末22日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を213億円から226億円(前期比19.5%減)へ、最終利益を100億円から165億円(同49.5倍)へ上方修正したことが好感された。米国連結子会社の売却に伴い、ミラカUSAを連結から除外するため、売上高は2115億円から1995億円(前期比2.3%減)へ下方修正したが、為替換算調整勘定の取り崩し益が発生し、為替換算調整勘定取崩益約261億円を特別利益として計上することなどが要因としている。

■東洋紡 <3101>  209円 (+4円、+2.0%)

 東洋紡 <3101> が5日続伸となった。前週末22日の取引終了後、大阪市北区にある本社ビルの信託受益権を譲渡すると発表。これに伴い、18年3月期第3四半期決算に固定資産売却益約95億円を特別利益として計上するとしており、業績上振れを期待した買いが入った。なお、18年3月期通期業績予想への影響については現在精査中としている。

■オークマ <6103>  1,178円 (+22円、+1.9%)

 オークマ <6103> が6日続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1100円から1230円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。18年3月期の第1四半期決算を経て、業績予想を変更したことが要因。第1四半期の受注は懸念していたアメリカでも自動車、航空機エンジン関連で堅調であったことから、18年3月期期営業利益予想を170億円から188億円へ、19年3月期を同186億円から201億円へ引き上げている。

■マーベラス <7844>  971円 (+16円、+1.7%)

 マーベラス <7844> が反発。同社は25日、フジゲームス(東京都江東区)と共同開発中のスマートフォン向けドラマチックファンタジーRPG「ORDINAL STRATA―オーディナル ストラータ」の事前登録を23日から始めたことを明らかにした。このゲームは、フジゲームスのサウンドプロデューサーであるToshl(X JAPAN)氏がテーマソングを担当するなどトップ・クリエイターが集結。今秋の配信を予定している。

■ニトリHD <9843>  17,590円 (+270円、+1.6%)

 ニトリホールディングス <9843> が続伸。前週末22日の取引終了後に発表した9月度(8月21日-9月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.4%増と3ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。9月度前半は残暑の影響もあり、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが、前年実績を大きく上回り売り上げを牽引。一方、後半に入り気温の低下が進むと掛け布団などの秋冬物の寝具・寝装品の売り上げが伸長した。また家具では、自社開発マットレス「Nスリープ」や引っかきに強くはがれにくい合成皮革「Nシールド」を使用したソファが引き続き好調に推移した。なお、前年より日曜日が1日少ない影響が約3.5ポイントあった。

■旭硝子 <5201>  4,290円 (+65円、+1.5%)

 旭硝子 <5201> が3日続伸。同社は25日、バイオ医薬品開発製造受託などを手掛ける子会社CMC Biologicsの生産能力を増強すると発表した。コペンハーゲンの製造拠点にシングルユース(使い捨て容器を使用した培養槽)仕様の2000リットル動物細胞培養5基を増設する計画で、既存の2000リットル槽と同じ製造ラインに設置することで最大1万2000リットルに拡大する見通し。これにより幅広い培養規模に対応できるようになり、抗体医薬品をはじめとするバイオ医薬品受託案件の多様な需要に応えるとしている。なお、稼働は18年第3四半期を予定している。

■トランスコス <9715>  2,540円 (+38円、+1.5%)

 トランスコスモス <9715> が3日ぶり反発。25日、米セールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce Marketing Cloud」と連携し、紙のダイレクトメールを顧客セグメントに応じ、最適なタイミング・最適なコンテンツで自動発送できるサービスの提供を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新サービスのレコメンドDM「レコレタ」は、「Salesforce Marketing Cloud」と連携することで、顧客属性やメール・Webサイト上のユーザーの行動を解析し、属性・アクションに応じて購入などのCV(コンバージョン:目標達成)が期待できる顧客セグメントを抽出。さらに、上記フローは自動実行されるだけでなく、セグメント抽出からDM発送までを最短5日で実現し、顧客へのアプローチタイミングを逃さないのが特徴という。また、紙DMにQRコードを配することで、Webへの誘導・購入も促すことができるとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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