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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~政策期待、北朝鮮情勢、相対的な出遅れ感

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:北朝鮮リスク警戒も政策期待から押し目買い意欲強い

■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し

■前場の注目材料:教育無償化 幼児、保育は賛成



■北朝鮮リスク警戒も政策期待から押し目買い意欲強い

25日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、地政学リスクへの警戒感から売りが先行した影響から、まちまちの展開だった。シカゴ日経22先物清算値は大阪比20円高の20200円。北朝鮮情勢については、トランプ米大統領による国連総会での発言を受け、週末には北朝鮮外相が、金正恩朝鮮労働党委員長が声明で慎重に考慮するとした「超強硬対応措置」について、太平洋上での水爆実験ではないかと述べたと伝わった。売りを誘うような発言に対して中小型株などは敏感に反応しやすく、北朝鮮情勢を睨みながらの手掛けづらさがありそうだ。


一方で、安倍首相が28日召集の臨時国会で早期解散に踏み切り、衆院選を10月22日投開票で実施する方針を固めたと各メディアが伝えている。与党の苦戦が囁かれる中、ネガティブサプライズを警戒する向きも大勢だ。とはいえ、自民党の第一党は変わらないと考えられ、アベノミクスが加速するとの期待感からの上昇が意識されよう。


また、短期的には過熱感が警戒されやすいものの、それでも先進国での相対的な出遅れ感は依然として強く、海外勢による押し目買い意欲は強い。また、金融セクターなどへの見直しが強まってきたことも、センチメントを明るくさせそうだ。全体としては、北朝鮮情勢次第では緊張の高まりから利益確定に向かわせる可能性が高いものの、これを警戒しつつ、調整局面においての物色意欲は強まろう。


(情報配信部長・アナリスト 村瀬智一)




■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し


朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り950万株、買い1550万株、差し引き600万株の買い越しとの観測。


09月15日(金): 300万株の買い越し
09月19日(火): 130万株の買い越し
09月20日(水):1270万株の買い越し
09月21日(木): 430万株の買い越し
09月22日(金): 600万株の買い越し

■前場の注目材料

・日銀、大規模緩和を維持
・ドル円は1ドル112円25銭-35銭
・シカゴ日経平均先物(20200、+20)
・半導体SOX指数は上昇、(1149.59、+5.72)
・NY原油は上昇、(50.66、+0.11)
・NY金は上昇、(1297.5、+2.7)
・ナスダックは下落(6426.92、+4.23)
・教育無償化 幼児、保育は賛成
・夜遊び経済、20年に4000億円市場
・独メルケル氏の首相4選が有力
・北朝鮮の地政学リスク
・中国関連株軟調、海外旅行規制観測で


*OSG<6136>欧州販売再編、航空機・医療分野を開拓
*村田製<6981>米VB買収、114億円、胸部センサー技術取得
*ホトニクス<6965>米社買収、46億円、半導体検査装置向け光源メーカー
*JFE<5411>ニッケル使わず高靭性、冶金用合金鋼粉開発


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と5年超10年以下)

<海外>
・特になし

《TM》

 提供:フィスコ

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