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【市況】<マ-ケット日報> 2017年9月22日

 22日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比51円安の2万296円だった。北朝鮮が太平洋で水爆実験を行うことを示唆したことで、再び地政学リスクが意識され相場は軟化してしまった。一方でこうした北朝鮮の挑発に慣れてきている面もあり日経平均の下値は限定的(最大で98円安)。8日からの2週間で1000円も上げているだけに、この程度の調整ならむしろ歓迎といった声も聞かれる。

 昨日の米国市場は12月の利上げが改めて意識されてダウ平均は10日ぶりに反落した。前日まで7日連続史上最高値を更新していた反動も出たようである。この日はアップル株が2%近くも下げて全体を圧迫。米主要3指数は揃って下落している。

 さて、東京市場は序盤こそ世界的な出遅れ感から小高く買われていたが、北朝鮮の挑発的発言から徐々に売りに押され、9時半過ぎにはマイナス圏へと落ちてしまった。その後は安値圏で一進一退と膠着し完全な模様眺めに。今晩の米国市場の反応を見極めたいとして商いも減少してしまった。北朝鮮問題で過度にネガティブな反応を起こすことはなくなったが、テクニカル的な過熱感がある状態では上値を重くさせる要因となってしまう。個別では中国が訪日旅行制限と伝わり資生堂 <4911> 、マツキヨ <3088> 、コーセー <4922> など消費関連が売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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