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【材料】本日の注目個別銘柄:JFE、スクエニHD、クラレ

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより

<6920> レーザーテック 2257 +58
反発。半導体関連の新製品を約160億円で受注したと前日に発表している。受注先や地域、製品の種類など詳細は非公表であるが、20年6月期以降、数年度にわたって業績に貢献する見通しのようだ。17年6月期の売上高は173億円であり、今回の受注はほぼ1年分の売上規模となるため、ポジティブなインパクトが強まる形のもようだ。

<9428> クロップス 1013 +150
ストップ高比例配分。連結子会社であるテンポイノベーションのマザーズ上場が承認されており、買い材料視される形に。同社の保有割合は現在85.97%であるが、上場に伴う株式売出で32万4400株を売却するようだ。売却益の計上、並びに、株式含み益の拡大が期待される展開に。テンポイノベーションは、店舗物件を不動産オーナーから賃借して飲食店テナントに転貸する店舗専門の転貸借事業を手掛けている。

<5411> JFE 2128.5 -104.5
大幅続落。鉄鋼セクターが下落率トップ。前日に発表された粗鋼生産では、粗鋼生産量は前年同月比2%減の8731千トン、8月としては09年8月以来の低水準に。同社の生産トラブルの影響などが想定以上に影響しているとの見方も。また、前日は不動産セクターの強い動きが目立つなど、機関投資家のリバランスの動きが活発化しているとの見方や、S&Pが中国の格付けを引き下げたことが嫌気されているとの指摘も聞かれる。

<6208> 石川製 2715 +347
大幅続伸で年初来高値更新。地政学リスクの高まりを映す展開になった。トランプ米大統領の国連演説に対し、金正恩委員長が「過去最高の超強硬な措置の断行を慎重に検討する」との声明を発表しているもよう。北朝鮮外相が太平洋上での水爆実験をかつてない規模で実施する可能性を示唆したとも伝わっており、あらためて朝鮮半島有事の表面化に対する警戒感が強まる状況となっている。

<8358> スルガ銀 2379 +51
続伸。JPモルガン証券では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を2770円としており、評価材料につながっている。「預貸利益の強さ」、「株主還元」、現在の株価ディスカウントから同社を地銀のトップピックと位置づけているもよう。また、カードローン残高減少は一過性と想定し、市場コンセンサスを上回る業績見通しとしているようだ。

<9684> スクエニHD 4050 +195
大幅反発、2000年8月以来の4000円大台突破。PlayStation4/PC向けアクションRPG「ニーア オートマタ」の世界累計出荷・ダウンロード販売本数が200万本を突破したと発表しているほか、「日本ゲーム大賞2017」において、「NieR:Automata」「Overwatch」「ファイナルファンタジーXV」の3タイトルが優秀賞を受賞しており、見直しの動きが強まる展開になったようだ。

<8237> 松屋 1009 -75
大幅反落。前日に業績修正を発表、上半期の最終損益を4億円から2.5億円に下方修正している。連結子会社であるスキャンデックにおいて、主要取引先であるフィスカー社との間の「イッタラ」ブランドなどの商品供給契約終了により、直営店舗の閉鎖など事業再編関連費用を計上することが背景。前日に年初来高値を更新して達成感も出ているだけに、利食いが強まる状況となったようだ。

<2124> JAC 1620 -77
大幅反落。8月の売上高が前年比2ケタ増に回帰したものの、株価上昇は限定的にとどまり、あらためて戻り売りが優勢になったもよう。東海東京証券では、目標株価を2090円に引き上げているものの、コンサルタント一人当たり月間成約額の低下を背景に業績予想を下方修正しているもよう。17.12期営業利益は52.9億円から50.4億円に、18.12期は61.8億円から56.3億円に減額している。

<3405> クラレ 2027 -73
大幅反落。活性炭世界最大手の米カルゴン・カーボン社を12月にも買収すると前日に発表している。買収金額は11.7億ドル、買収資金は借り入れと社債の発行で調達する計画。野村証券では、説明会でのシナジーの創出に関するコメントについてはやや具体性にかけるとし、被買収企業の前日終値に対する63%のプレミアムは現状では正当化しにくいと指摘しているようだ。

<4552> JCRファーマ 3325 +255
大幅続伸。メディパルとの資本業務提携を発表、期待材料視されている。グラクソの保有株をメディパルが相対取引で取得、一部は同社が自社株買いを実施する。一方、業務提携では、共同合弁会社を設立し、「JR-141」や「JR-162」の臨床開発を進めていく計画。また、大和証券が目標株価4000円で新規に買い推奨していることも支援材料となったようだ。
《DM》

 提供:フィスコ

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