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【市況】東京株式(大引け)=51円安、北朝鮮リスク再燃で利益確定売り誘発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は、朝方は日経平均株価が高く始まったが、寄り後は漸次水準を切り下げる展開を余儀なくされ、後場下げ渋ったもののマイナス圏で引けた。

 大引けの日経平均株価は前日比51円03銭高の2万296円45銭と5日ぶり反落。東証1部の売買高概算は16億9371万株、売買代金概算は2兆5296億円。値上がり銘柄数は636、対して値下がり銘柄数は1276、変わらずは116銘柄だった。

 きょうの東京市場は利益確定の売りが優勢となった。前日の米国株市場ではNYダウが10日ぶりに反落したが、朝方は為替が1ドル=112円台半ばの円安水準でもみ合っており、日経平均は高く始まった。しかし、寄り後は利益確定売り圧力が顕在化し上値が重く、北朝鮮が太平洋で水爆実験をする可能性について言及したことで、再び地政学リスクが意識されて為替も円高に振れ、売りを助長する形となった。業種別には鉄鋼株への売りが目立ったが、銀行や不動産など内需株の一角に買いが入り、下げ幅は限定的なものにとどまっている。値下がり銘柄数は1200を超え、売買代金も2兆5000億円と、活況の目安とされる2兆円は上回ったものの今週に入ってからは最低水準だった。

 個別では任天堂<7974>が断トツの売買代金も株価は軟調、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。NTT<9432>が軟調、キーエンス<6861>も売りに押された。日本郵政<6178>が値を下げ、アルプス電気<6770>も下落。enish<3667>が値下がりトップに売られ、新日本理化<4406>も急反落となった。コーセー<4922>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>なども大きく値を下げた。

 半面、石川製作所<6208>、阿波製紙<3896>が値を飛ばし、双信電機<6938>も大幅高。クロップス<9428>は売り物薄のなかストップ高となった。JCRファーマ<4552>が高く、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり、リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢だった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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