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【市況】個別銘柄戦略:ゲーム関連や地銀株の見直しに注目

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

全体としては高値圏での膠着感の強い相場展開になりそうだ。米株安や急ピッチの上昇に対する過熱感、週末要因もあって、利益確定の流れが優勢になりやすい面はあろう。ただし、日銀の金融政策会合では、長期金利をゼロ%程度に誘導する現行の金融緩和の維持を決定。米国では年内あと1回の利上げの可能性があるなか、日米金利差拡大によるドル買い・円売りが一段と強まる可能性がある。また、総選挙を控えた政策期待も高まりやすいだろう。日経平均は連日で年初来高値を更新し、2015年8月19日以来の20400円を回復している。それでも先進国との相対的な出遅れ感も依然として強く、海外勢による資金流入への思惑等もあって、押し目買い意欲の強さが意識されそうだ。


インデックスに絡んだ商いが中心となり、ファーストリテ<9983>辺りが日経平均の下支えとして意識されよう。昨日利食いに押された任天堂<7974>については、押し目買い意欲の強さが窺えるようだと、他のゲーム株への刺激材料になりそうだ。また、日米金利差等を背景に金融セクターへの物色が意識されるが、連日で地銀株の一角には米系証券からの強気格付けの動きがみられている。地銀株の見直しも意識される。その他、資金の逃げ足は速いものの、中小型株の出遅れ修正、北朝鮮情勢を背景とした防衛関連への物色も意識されよう。

《SK》

 提供:フィスコ

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