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【通貨】今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大を意識したドル買い継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

21日のドル・円相場は、東京市場では112円20銭から112円72銭で推移。欧米市場でドル・円は一時112円14銭まで下落したが、112円49銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、日米金利差拡大を意識したドル買い・円売り基調が継続し、112円台半ばで推移か。ただ、北朝鮮をめぐる地政学的リスクもくすぶり、上値は限定的とみられる。

米国の年内追加利上げ観測や米長期金利の上昇を背景としたドル高・円安基調が優勢となっている。また、21日午後に発表された日銀の金融政策会合では、長期金利をゼロ%程度に誘導する現行の金融緩和の維持の決定を発表した。このため、日米金利差拡大を意識したドル買い・円売りも目立つ。

ただ、トランプ米大統領が21日、北朝鮮と取引する海外企業・銀行や個人を対象とした北朝鮮へ追加制裁を定めた大統領令に署名した。北朝鮮の相次ぐ挑発行為へのけん制や核開発への資金源を断つことが狙いと見られる。外為市場では北朝鮮をめぐる地政学的リスクへの警戒感が再浮上している。足元では主要通貨に対する円売りが活発となっているが、新たなドル買い材料が提供されない場合、安全逃避的な円買いは再び増える可能性がある。

《WA》

 提供:フィスコ

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