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【市況】米国株見通し:トランプ政権の政策運営リスクで利食いの流れか

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2503.00(-2.25) (17:50現在)
ナスダック100先物 5968.75(-2.25) (17:50現在)

17:50時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。また、NYダウは前日比15ドル安程度で推移。欧州市場は、小幅であるが全般上昇して推移。原油先物相場は小幅に下落して推移している。これらの流れを受けて、米株式市場はやや利食い優勢の展開から始まろう。

20日の米株式市場はまちまち。NYダウが9営業日続伸となり、連日で最高値を更新した。注目されたFOMCでは、政策金利を据え置くとともに、バランスシートの縮小を10月から開始することを決めた。また、ハリケーンによる経済への影響は一時的との見方もあり、年内に追加利上げに踏み切ることを示唆した。発表後に下落したが、引けにかけて下げ幅を縮小し前日終値を挟んでもみ合う展開となった。

FOMC通過により、今後はトランプ政権の政策運営に関心が集まりやすい。ラガルドIMF専務理事は、トランプ政権が3-4%成長という目標を達成するのは「非常に困難になると考えられる」との見解を示している。政権運営リスクが不安視される可能性もあり、利食いの流れが意識されやすい。その他、米アップルが下落している。「iPhone8」の需要が弱いとの見方と、時計型端末「アップルウオッチ」の新製品に通信の不具合があったことが嫌気されている。iPhone8についてはiPhoneX待ちのため需要が伸びないのは想定内。ただし、アップルウオッチの不具合は嫌気される。ハイテク株への利益確定の流れに向かわせやすい。

経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(9月)、FHFA住宅価格指数(7月)、家計純資産変化(4-6月)が予定されている。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は前月から低下すると予想されており、結果的に利上げ観測の後退としてプラス材料になる可能性がある。その他、ドラギECB総裁の講演内容が注目される。

《KK》

 提供:フィスコ

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