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【市況】東京株式(大引け)=37円高、後場伸び悩むも売り物こなし4日続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は買い優勢で始まったあと、日経平均は前場はほぼ高値圏で引けたものの、後場に入ると利益確定の売りが出て上げ幅を縮小した。

 大引けの日経平均株価は前日比37円02銭高の2万347円48銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は19億7391万株、売買代金概算は2兆8207億6000万円。値上がり銘柄数は945、対して値下がり銘柄数は974、変わらずは109銘柄だった。

 きょうの東京市場は、主力株中心に広範囲に買いが先行した。前日の米国市場でNYダウが9日続伸と強調展開を続けたことに加え、FOMC通過で年内利上げの可能性が意識され米長期金利が上昇、これを受けた為替のドル高・円安進行などが追い風となった。しかし、前日までの3営業日で日経平均は500円強の上昇をみせていたことから、利益確定売り圧力も顕在化した。日本時間21日未明に判明した日銀の金融政策決定会合の結果は「現状維持」で全体相場には織り込み済み。日経平均は後場に入り上げ幅を縮小したが、プラス圏で着地する強さをみせた。大型株は総じて堅調だったが、小型株は売りに押されるものも目立ち、値上がり銘柄と値下がり銘柄の数は拮抗している。全体売買代金は2兆8000億円台と引き続き高水準を保っている。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調、三井不動産<8801>など大手不動産株も買われた。トヨタ自動車<7203>も買い優勢。新日本理化<4406>が値を飛ばし、ブレインパッド<3655>、レオン自動機<6272>、芝浦メカトロニクス<6590>なども大幅高に買われた。ルック<8029>、フィックスターズ<3687>も物色人気。クレディセゾン<8253>、日本写真印刷<7915>なども上昇した。

 半面、任天堂<7974>が利益確定売りに反落、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。キーエンス<6861>、村田製作所<6981>も売りに押された。クスリのアオキホールディングス<3549>、MonotaRO<3064>が急落したほか、アウトソーシング<2427>も大きく値を下げた。アスクル<2678>、Hamee<3134>も安い。ディスコ<6146>、ダイフク<6383>も下落した。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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