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【市況】金融セクター選好、日経平均は高値更新後はこう着感の強い相場/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 21日の東京市場は、こう着ながらも堅調な相場展開が見込まれる。20日の米国市場ではNYダウが9営業日続伸となり、連日で最高値を更新した。注目されたFOMCでは、政策金利を据え置くとともに、バランスシートの縮小を10月から開始することを決めた。また、ハリケーンによる経済への影響は一時的との見方もあり、年内に追加利上げに踏み切ることを示唆した。これを受けて米長期金利が上昇。10年物国債利回りは一時2.28%と8月上旬以来ほぼ1カ月半ぶりの水準まで上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の20285円。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開となり、日経平均は連日の年初来高値を更新してこよう。長期金利の上昇を背景に、金融セクターへの物色が意識されそうである。一方で、昨日日経平均をけん引していたソフトバンクG<9984>は出来高急増で買い疲れ感も意識されやすく、本日のところは、指数へのインパクトは期待しづらいところであろう。そのため、高値更新後はこう着感の強い相場といったところか。

 物色はインデックスに絡んだ商いから大型株に向かいやすいほか、イベントでは東京ゲームショウが開催されるなか、足元で調整が強まっていたゲーム株への見直しが期待されそうだ。その他、米EV大手テスラは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)と共同で、自動運転車向けのAI用半導体を開発していると報じられている。自動運転や半導体関連の一角への物色も意識されやすい。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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