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【市況】米国株見通し:アップルの新型iPhone予約状況に注目

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 22503.00(+5.75) (16:15現在)
ナスダック100先物 6005.10(+10.85) (16:15現在)

16:15時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりで推移している。また、NYダウは前日比75ドル高程度で推移。欧州市場は、小幅であるが全般買い優勢の展開。原油先物相場は横ばいで推移している。これらの流れを受けて、米株式市場は買い優勢の展開から始まろう。

15日の米株式市場は上昇。朝方は北朝鮮が再び日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したほか、ロンドンで発生したテロ事件や軟調な8月小売売上高を受けて小動きとなったが、地政学リスクへの警戒感が一服すると、ハイテク株を中心に上昇した。

先週末はハイテク株に買戻しの動きがみられたが、週初はアップルの新型iPhoneの予約開始後3日間の予約状況に注目が集まりそうだ。初週の予約状況によって、iPhone販売で恩恵を受ける通信キャリア各社や部品メーカー、そして決済ネットワーク企業などが物色されるだろう。

経済指標では、9月NAHB住宅市場指数が予定されている。住宅建設業者の景況感を示すNAHB住宅市場指数は8月に3ヶ月ぶりの高水準となり、今後6ヶ月の販売見通しも前月を上振れた。9月も予想を上回る内容となれば、16年下期の住宅市場に楽観的な見方が広がるだろう。

その他、今週は19、20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。終了後に経済予測が公表され、イエレンFRB議長が会見する。バランスシート圧縮が決定され、利上げはないと予想する参加者が多い。先週の物価関連指標を受け、年内利上げの可能性が高まってきている。会合後に出される声明のトーンやスタンス、それにイエレン議長の会見が先行きの金利動向を占う上での手がかりになるなか、次第にこれを見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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