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【市況】今週の【早わかり株式市況】今年最大の上げ幅で1万9900円台回復、北朝鮮リスク後退と円安で買い戻し膨らむ

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、北朝鮮リスク後退と円安で買い戻しが膨らみ、日経平均株価は週間としては今年最大の上げ幅となり約1ヵ月ぶりに1万9900円台を回復した。

 週初の11日は前週末9日の北朝鮮の建国記念日を無風通過したことで地政学リスクが後退、ヘッジファンドなどの買い戻しが膨らみ、日経平均は急反発し、5日ぶりに1万9500円台を回復した。

 翌12日は米株高や為替の円安でリスクオフの巻き戻しが続き、大幅続伸した。13日も米株最高値更新や円安が進んだことで買いか先行し、日経平均は3日続伸となった。14日も前場は買い優勢の展開だったものの、後場は北朝鮮リスクが再び意識され売り優勢に転じ、4日ぶりに反落した。

 週末の15日は朝方に北朝鮮のミサイル発射が伝わり寄り付き直後は軟調だったものの、その後は買い優勢に転じた。海外投資家の買い観測もあって日経平均は後場に一段高となり1万9900円台まで買い進まれた。

 日経平均株価は、前週比634円(3.29%)高の1万9909円と大幅に反発して取引を終えた。週間の上げ幅としては今年最大となり、終値で8月8日以来約1ヵ月ぶりに1万9900円台に乗せた。週間の値幅は496円と、前週の388円から拡大した。


 来週は、あと100円弱に迫った日経平均2万円突破に向けた攻防となりそうだ。
 重要イベントとしては、日米で開催される金融政策決定会合が最大のイベントだ。19日-20日にFOMC、20日-21日に日銀金融政策決定会合が開催される。そのほか、国内では20日朝に発表される8月貿易収支、海外では21日発表の米国8月景気先行指数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(9月11日~15日)

【↑】   9月11日(月)―― 急反発・1万9500円回復、北朝鮮リスク後退で買い先行
 日経平均 19545.77( +270.95)  売買高14億9864万株 売買代金 1兆9899億円

【↑】   9月12日(火)―― 大幅続伸、米株高と円安でリスク選好の買い続く
 日経平均 19776.62( +230.85)  売買高16億5476万株 売買代金 2兆2254億円

【↑】   9月13日(水)―― 3日続伸、米株高と円安で主力株中心に買い優勢
 日経平均 19865.82(  +89.20)  売買高16億0511万株 売買代金 2兆0498億円

【↓】   9月14日(木)―― 4日ぶり反落、北朝鮮リスクを再び意識
 日経平均 19807.44(  -58.38)  売買高16億6250万株 売買代金 2兆2501億円

【↑】   9月15日(金)―― 反発・1万9900円台に到達、海外投資家の買い観測
 日経平均 19909.50( +102.06)  売買高19億8644万株 売買代金 2兆8921億円

◆セクター・トレンド(9月11日~15日)

(1)全33業種中、32業種が上昇
(2)野村 <8604> など証券、東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株が買い戻された
(3)円安で日立 <6501> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株が大幅高
(4)信越化 <4063> など化学、住友電 <5802> など非鉄といった素材株も堅調
(5)JR東海 <9022> など陸運、NTTドコモ <9437> など通信といった内需株の一角は上昇鈍い
(6)唯一、東京ガス <9531> など電力・ガス株が低迷
(7)チタン <4098> などリチウムイオン電池部材、大泉製 <6618> など電気自動車関連が人気沸騰

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