【市況】来週の株式相場見通し=日経平均2万円を挟んだ展開に、FOMCの内容を注視
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
来週の日経平均株価の想定レンジは、1万9500~2万200円とする。ただ、今週1週間の日経平均株価の上昇幅は634円と短期間に急上昇しているだけに、利益確定売りも想定され、上値は限定的となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、午前7時ごろに北朝鮮のミサイル発射が伝えられ、前回に比べて飛行距離は約3700キロメートルへと伸びたものの、飛行経路がほぼ同じだったことなどからサプライズが限定的で、現物株の取引がスタートする午前9時までに投資家の懸念がかなり緩和され、売りが手控えられたようだ。前場が前日比小幅高と“想定外の強さ”を発揮したことから、3連休前の持ち高調整の売りを吸収して買いが優勢となり、東証1部の売買代金は2兆8921億円と、7月31日以来約1カ月半ぶりの高水準に膨らんだ」との見方が出ていた。
日程面では、日銀金融政策決定会合(20~21日)、8月の貿易統計、8月の訪日外国人客数(20日)、東京ゲームショウ2017(21~24日)、黒田日銀総裁会見、7月の全産業活動指数(21日)に注目。海外では、FOMC(19~20日)、米4~6月期の経常収支、米8月の住宅着工件数、米8月の輸入物価(19日)、イエレンFRB議長会見、米8月の中古住宅販売件数(20日)、ECB拡大理事会、米8月のCB景気先行総合指数(21日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)