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【通貨】今日の為替市場ポイント:地政学的リスク存続で円買い継続の可能性

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

14日のドル・円相場は、東京市場では110円73銭から110円36銭で推移。欧米市場でドル・円は一時111円04銭まで買われた後に110円07銭まで反落し、110円24銭で取引を終えた。

本日15日のドル・円は、北朝鮮情勢緊迫化への地政学的リスクを背景とした有事の円買いが活発化し、110円近辺で推移か。日経平均株価の動向次第では109円台半ばまで一段安となる可能性も。

北朝鮮は15日朝、平壌から東に向けミサイルを発射。菅義偉官房長官によると、北海道上空を通過し、同16分ごろ襟裳岬の東、約2000キロメートルの太平洋上に落下したと推定されると発表した。これを受けて、市場のリスク回避の姿勢が一気に強まり、有事の円買いが加速している。

国連安全保障理事会が11日に北朝鮮への原油・石油精製品輸出に上限を設ける対北朝鮮制裁決議を全会一致で採択。これに対し、北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会は14日の声明で、日本列島を核兵器で「沈める」と警告すると威嚇し、圧力に屈しない姿勢を示していた。

地政学リスク増大に対する警戒感が再び広がっているが14日発表された、8月の米消費者物価コア指数(コアCPI)は市場予想を上回る前年比+1.7%となった。年内追加利上げの可能性は残されていることから、「本日のアジア市場でリスク回避の円買いがさらに広がるとは言い切れない」との声が聞かれている。

《HT》

 提供:フィスコ

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