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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:鳥貴族、ヤーマン、ソレイジア

鳥貴族 <日足> 「株探」多機能チャートより
■鳥貴族 <3193>  3,160円  +483 円 (+18.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 13日、鳥貴族 <3193> が決算を発表。17年7月期の経常利益(非連結)は前の期比7.8%減の14.2億円になったものの、続く18年7月期は前期比60.0%増の22.8億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は天候不順による国産食材の仕入価格の高騰や設立30周年キャンペーンの実施で原価が上昇したうえ、人件費を中心とした店舗運営コストが増加したことが利益を圧迫した。今期は80店舗の純増を計画するほか、10月から実施する値上げ効果も寄与し、25.9%の大幅増収を見込む。

■ヤーマン <6630>  11,460円  +1,500 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ヤーマン <6630> がストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社は13日に決算を発表。18年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益が前年同期比46.2%増の16.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。家電量販店などの免税店で美顔器を中心とする家庭用健康機器の販売が好調だったことが寄与。費用対効果を重視し、直販部門の広告宣伝費を削減したことも大幅増益に貢献した。上期計画の19.6億円に対する進捗率は82.9%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  353円  +42 円 (+13.5%)  11:30現在
 ソレイジア・ファーマ<4597>が急反騰。13日の取引終了後、伊藤忠商事<8001>と中国販売に関して代理店契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の代理店契約は、現在、中国において承認審査中のソレイジアのグラニセトロン経皮吸収型製剤(開発品「SP-01」)および口腔用医療機器(同「SP-03」)の販売に際してで、中国国内販売への安定的な流通を図ることを目的としている。なお、ソレイジアの17年12月期業績への影響はないとしている。

■保土谷化学工業 <4112>  8,040円  +400 円 (+5.2%)  11:30現在
 保土谷化学工業<4112>が続伸で連日の年初来高値更新、タツモ<6266>、ワイエイシイホールディングス<6298>、アルバック<6728>なども買いが先行している。スマートフォンや大型テレビ向けに液晶に変わるディスプレーとして有機ELが注目されている。米アップルが現地時間12日に開催した新製品発表会では、iPhoneの最上位モデルの「iPhoneX」に注目が集まった。iPhoneXはディスプレーに初めて有機ELを採用し話題を呼んでおり、関連銘柄の株価を刺激している。

■アインホールディングス <9627>  8,290円  +350 円 (+4.4%)  11:30現在
 アインホールディングス<9627>が続伸。13日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高660億9500万円(前年同期比14.3%増)、営業利益39億6300万円(同73.7%増)、純利益21億2000万円(同54.6%増)と7割強の大幅営業増益となったことが好感されている。処方箋1枚当たりの売上高の上昇により調剤薬局部門の既存店売上高が増収傾向で推移していることに加えて、グループ全体で11店舗を出店(閉店23店舗)したことが牽引役となった。また、オリジナルブランドの積極的な展開による粗利率の向上や業務効率化の推進で物販事業の収益が改善していることも寄与した。なお、18年4月期通期業績予想は、売上高2675億円(前期比7.8%増)、営業利益166億円(同14.0%増)、純利益89億円(同12.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■物語コーポレーション <3097>  7,060円  +270 円 (+4.0%)  11:30現在
 13日、物語コーポレーション <3097> が月次売上高速報を発表。8月の既存店売上高は前年同月比5.3%増と6ヵ月連続で前年実績を上回っており、これを好感する買いが向かった。既存店売上高は全部門で前年比プラスを達成した。なかでも、主力の焼肉部門が6.1%増、ラーメン部門が5.7%増と伸び率が高かった。また、全店売上高は出店拡大により、前年同月比19.5%増に伸びている。

■クミアイ化学工業 <4996>  695円  +24 円 (+3.6%)  11:30現在
 13日、クミアイ化学工業 <4996> が決算を発表。17年10月期第3四半期累計(16年11月-17年7月)の連結経常利益が前年同期比66.1%増の64億円に拡大して着地したことが買い材料視された。5月に経営統合したイハラケミカル工業の業績上積みが収益を押し上げた。持分法投資利益24.5億円を計上したことも大幅増益に貢献した。併せて、6月に取り下げた通期の業績予想は連結経常利益が前期比29.5%増の58億円に伸びる見通しを示した。また、期末一括配当は8円(前期は8円)実施する方針とした。同時に、20年10月期に売上高1160億円(17年10月期計画は835億円)、営業利益90億円(同33億円)を目標とする中期経営計画を発表している。

■Gunosy <6047>  3,205円  +65 円 (+2.1%)  11:30現在
 Gunosy<6047>が4連騰。13日の取引終了後、東京証券取引所に対して、本則市場への市場変更について申請を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社は15年4月から東証マザーズ市場に上場しているが、さらなる企業価値の向上を図るため、東証1部への市場変更が必要であるとして、同日付で申請を行ったという。なお、市場変更についての承認の可否や時期は不確定としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,082円  +12.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 石油関連株が高い。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>が値を上げている。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物が前日比1.07ドル高の1バレル49.30ドルに上昇。13日に国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報では、原油生産が減少する一方、欧州などの原油需要の拡大見通しが示されたことを受け、需給改善見通しが強まりWTI価格は上昇している。

■パナソニック <6752>  1,624円  +17.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 パナソニック<6752>が4日続伸。週初に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現、その後は5日移動平均線を足場に一気に上値追いが加速した。時価総額4兆円近い同社株が連日マドを開けて大陽線を続けるのは稀有なケースといえる。世界的に電気自動車(EV)へのシフトが続くなか、12日に独フランクフルトで開幕した国際自動車ショーでは、フォルクスワーゲンが全車種にEVもしくはハイブリッド車のモデルを用意することを表明、一部メディアを通じ2025年には世界で約300万台のEVを販売するとの方針も伝わっている。一方、18年を境にZEV規制が強化される方向にある米国で、その象徴株となっているのがEVと電力貯蔵用バッテリーパックの製造販売を行うテスラモーターズだ。パナソニックはこのテスラ向けに2次電池を供給している。年初にはテスラと共同で米ネバダ州に世界最大のリチウムイオン電池生産工場「ギガファクトリー」を立ち上げており、今後の展開力に期待が高まっている。

■エニグモ <3665>  1,215円  -400 円 (-24.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 エニグモ<3665>がストップ安水準でウリ気配となっている。13日の取引終了後、18年1月期の連結業績予想について、売上高を49億7700万円から44億1800万円(前期比6.5%増)へ、営業利益を19億6600万円から14億2300万円(同19.5%減)へ、純利益を13億4200万円から5億3900万円(同52.8%減)へ下方修正したことが嫌気されている。子会社ロケットベンチャーが運営するメディア事業が昨年末に発生した市場の混乱を背景に広告売り上げが減少したことに加えて、主力のソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の新規登録会員数が想定を下回っていることが要因としている。また、ロケットベンチャー株式に対する減損損失や、韓国子会社解散にかかる損失などを計上したことで、最終利益の修正幅が大きくなった。なお、同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高20億5800万円(前年同期比7.8%増)、営業利益6億8200万円(同16.9%減)、純利益4億5400万円(同17.3%減)だった。

■田中化学研究所 <4080>  2,160円  -240 円 (-10.0%)  11:30現在
 13日、東証と日証金が田中化学研究所 <4080> [JQ]について14日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■日本電産 <6594>  13,590円  -70 円 (-0.5%)  11:30現在
 日本電産<6594>売り買い交錯も底堅い展開。前日まで5連騰と大きく値を飛ばしており、きょうは利益確定売り圧力も顕在化しているが、押し目買い意欲は強い。環境規制の高まりを背景とした世界的な電気自動車(EV)シフトが続いているが、14日付の日本経済新聞が、フォルクスワーゲン(VW)が2025年に世界で約300万台の電気自動車(EV)を販売し、そのうち中国で150万台を販売する計画にあると報じており、EVシフトの動きが加速するとの思惑が関連銘柄の株価にポジティブに働いている。そのなか、同社は車載向け精密モーターを手掛け、EV向け駆動用モーターにも本格参入する構えにあることで、関連最右翼の一社とみられている。

■ダイニック <3551>  284円  +80 円 (+39.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ダイニック<3551>が商い急増でストップ高カイ気配と異彩人気となっている。アップルの新製品発表会を契機に有機EL関連株が軒並み人気化するなか、中小型の値の軽い銘柄群に短期資金が集結している。そのなか時価総額120億円前後の同社株は格好の物色対象となったかたちだ。有機EL市場は2030年に5兆円近い巨大マーケットに膨らむとも試算されており、市場の急成長に伴い同社が製造する有機EL向け高性能水分除去シートの需要拡大が見込めるとの思惑が買い人気に火をつけた。

■石井表記 <6336>  1,347円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在
 13日、石井表記 <6336> [東証2]が18年1月期の連結経常利益を従来予想の7.6億円→10.6億円に37.8%上方修正。増益率が84.9%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。1月に獲得した液晶パネルメーカー向けインクジェットコーターの大口受注分の出荷に加え、プリント基板製造装置の受注が想定より伸びることが収益を押し上げる。併せて発表した上期(2-7月)の同利益は前年同期比5.6倍の6.1億円に急拡大し、従来予想の4.1億円を上回って着地した。

■メディアシーク <4824>  491円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 メディアシーク<4824>がストップ高まで買われている。同社はきょう、世界中で研究開発が進められているBrainTech(脳神経科学)を活用した新たなソリューションサービスの提供を開始したと発表。これが刺激材料となっているようだ。同社は、スマートフォン連動型の各種センサーデバイスなどを活用し、国内市場向けに、脳波や思考に連動して動作する各種アプリケーションを提供するとしている。

●ストップ高銘柄
 ETFSパラ <1675>  11,370円  +3,090 円 (+37.3%) ストップ高   11:30現在
 技研興業 <9764>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 五洋インテックス <7519>  910円  -300 円 (-24.8%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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