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【市況】14日の株式相場見通し=売り買い拮抗でもみあい商状、上値の重さを意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は、売り買い拮抗でもみあい商状となりそうだ。きのうまでの3日続伸で、日経平均株価は合計591円と600円近い急上昇をみせており、利益確定の売りも想定される。ただ、外国為替市場での円安・ドル高傾向や、北朝鮮を巡る地政学リスクがひとまず後退していることなどを手掛かりに投資家心理が改善しており、輸出関連の主力銘柄や金融株への継続買いが想定される。14日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=110円50銭台と前日に比べて円安・ドル高が進行している。

 13日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比39.32ドル高の2万2158.18ドルと4日続伸で、連日の過去最高値更新となった。国際エネルギー機関(IEA)が13日発表した石油市場月報で、世界の石油余剰が縮小し始めているとの見方が示されたことで原油先物価格が上昇し、資源関連株が買われた。また、米トランプ大統領が超党派の下院議員の会合で、税制改革や医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しを呼び掛けたことから、与野党の歩み寄りによって税制改革が進みやすくなるとの期待感がでたことも買い支援材料となった。ナスダック総合株価指数は、前日比5.906ポイント高の6460.188と3日続伸し、連日の過去最高値更新となった。

 日程面では、ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営を手掛けるウォンテッドリー<3991>が東証マザーズ市場に新規上場する。

 そのほかに、日印首脳会談、8月の首都圏新規マンション発売に注目。海外では、欧州連合(EU)法相・内相理事会、英中銀金融政策、中国8月の小売売上高・都市部固定資産投資・鉱工業生産、米8月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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