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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇を意識してドルは下げ渋る可能性も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

12日のドル・円相場は、東京市場では109円24銭から109円60銭まで上昇。欧米市場でドル・円は110円25銭まで一段高となり、110円16銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は、北朝鮮情勢緊迫化への懸念後退や米長期金利の上昇を背景に、110円台前半で推移か。ただ、米インフレ指標の発表などを控えて市場の様子見ムードも広がり、狭いレンジ幅での動きにとどまる可能性もある。

国連安全保障理事会の北朝鮮に対する制裁決議の採択を受けて、北朝鮮による強い反発が予想されていたものの、ミサイル再発射などの挑発行動は今のところ見られない。このため、市場では地政学的リスクへの懸念が緩和された。また、米フロリダ州に上陸した超大型ハリケーン「イルマ」による経済的な損失は当初の予想の半分以下と見られている。

市場ではリスク選好が強まり、米株式市場が堅調に推移。米長期金利の上昇もドル買いを加速させた。加えて、米労働省が発表した7月のJOLT求人件数は、5万4000件増の620万件と求人件数が調査開始以来最多となったことも、ドル相場の支援材料となったもよう。

ただ、市場では14日に発表される消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がっている。同インフレ指標は米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で注目しており、市場予想を上回った場合、米連邦公開市場委員会(FOMC)によるインフレ見通し引き下げの可能性はやや低下するとの声が聞かれている。

《HT》

 提供:フィスコ

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