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【通貨】今日の為替市場ポイント:地政学的リスクへの警戒感後退で円売り継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

11日のドル・円相場は、東京市場では108円14銭から108円62銭まで上昇。欧米市場でドル・円は一時109円51銭まで一段高となり、109円38銭で取引を終えた。

本日12日のドル・円は、北朝鮮情勢をめぐる地政学的リスクへの警戒感が後退し、109円台で推移か。日経平均株価の動向次第では、109円台後半まで買い戻される可能性も。

前週末9、10日に北朝鮮によるミサイル再発射などの挑発行動が見送られたことを受けて、市場では地政学的リスクへの懸念が和らいだ。米フロリダ州に上陸した超大型ハリケーン「イルマ」も熱帯低気圧に変わり、被害への過度な警戒感が後退した。このため、比較的安全資産とされる円を手放す動きが強まった。

米株式市場は投資家のリスク回避姿勢が後退したことから大幅続伸。米長期金利も上昇したことを受けて、ドルを買い戻す動きが一段と強まっている。ただ、北朝鮮をめぐる動向は注視されている。国連安全保障理事会はNY時間11日午後6時過ぎに米国主導の北朝鮮への原油・石油精製品輸出に上限を設ける対北朝鮮制裁決議を全会一致で採択した。当初の制裁内容よりも緩和されるなど米国が譲歩する形となったが、全会一致の採択であることから、北朝鮮が何らかのアクションを起こすとの見方も出ている。

《HT》

 提供:フィスコ

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