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【市況】今週の【マザーズ市場】9月4日~9月8日『リスク回避の動き強まる、今年最大の下げ幅も』

マザーズ指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

【4日ぶり大幅反落、リスク回避の売りかさむ】4日(月)

■概況■1075.46、-32.36
4日(月)のマザーズ市場では、3日の北朝鮮による核実験実施を受けて、幅広い銘柄にリスク回避の動きが広がった。直近上昇していた銘柄の利益確定売りや、支持線を割り込んだ銘柄の手仕舞い売りがかさみ、マザーズ指数の下落率は一時3%を超えた。物色は特に強い値動きを見せている一部銘柄に集中する形となった。なお、マザーズ指数は4日ぶり大幅反落、売買代金は概算で1074.04億円。騰落数は、値上がり31銘柄、値下がり208銘柄、変わらず1銘柄となった。マザーズ指数は再び25日線を割り込んでいる。

◆注目銘柄◆
前週末に買われたSOSEI<4565>が急反落したほか、アカツキ<3932>、インフォテリ<3853>、UNITED<2497>、GNI<2160>、ミクシィ<2121>などが下落。直近IPO銘柄のUUUM<3990>は調整が続いた。また、Gunosy<6047>が14%を超える下げでマザーズ下落率トップ。一部証券会社が株価上昇に伴い投資評価を引き下げ、手仕舞い売りが広がったようだ。エンバイオHD<6092>やトランザス<6696>も10%超下落した。

一方、マザーズ売買代金トップのメタップス<6172>は荒い値動きだったがプラスに切り返した。一部報道を受けて前週末にストップ高まで買われた流れを引き継いだ。サイバーダイン<7779>も小高い。また、総医研<2385>はストップ高で本日の取引を終えた。

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【大幅続落、今年最大の下げ幅】5日(火)

■概況■1025.46、-50.00
5日(火)のマザーズ市場では、引き続き北朝鮮情勢を巡る地政学リスクの高まりが嫌気され、幅広い銘柄が売られた。相場全体の軟調地合いを背景に仕掛け的な売りが見られたほか、一部の銘柄では前日からの大幅下落で追い証を回避するための手仕舞い売りも広がったようだ。なお、マザーズ指数は大幅続落、売買代金は概算で1214.50億円。騰落数は、値上がり8銘柄、値下がり232銘柄、変わらずなしとなった。マザーズ指数の下げ幅は今年最大で、下落率は一時5%に達した。

◆注目銘柄◆
売買代金トップのメタップス<6172>やゲーム株のサイバーS<3810>がストップ安まで売られた。メタップスなどの仮想通貨関連銘柄は、中国の金融当局が「新規仮想通貨公開(ICO)」を禁止すると発表したことが弱材料視されたようだ。本日より信用規制が実施されたアセンテック<3565>のほか、中村超硬<6166>、エンバイオHD<6092>、グレイス<6541>なども下落率が2ケタに達した。その他売買代金上位はアカツキ<3932>、SOSEI<4565>、インフォテリ<3853>、アンジェス<4563>、GNI<2160>など全般軟調だった。

一方、総医研<2385>は荒い値動きながら終値で5%高となった。このところの値動きの強さから物色が集中したようだ。上場後に下落が続いていた直近IPO銘柄のUUUM<3990>も反発した。

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【反発、いったん自律反発の動き】6日(水)

■概況■1029.90、+4.44
6日(水)のマザーズ市場では、北朝鮮の地政学リスクに対しては直近2日間での大幅下落で織り込んでいる面もあり、いったん自律反発の動きが強まった。マザーズ指数は、前日比小幅安でスタートした直後に節目として意識されてきた1000ptを一時割り込む場面がみられた。しかし、アカツキ<3932>やGunosy<6047>などのマザーズ主力処の好業績銘柄中心に押し目買いが入り、投資家心理は好転した。これを受け、マザーズ指数は引けにかけて底堅い動きとなった。 なお、マザーズ指数は反発、売買代金は概算で941.37億円。騰落数は、値上がり122銘柄、値下がり108銘柄、変わらず10銘柄となった。

◆注目銘柄◆
足元で大きく下落していたアカツキやSOSEI<4565>、GNI<2160>などに買い戻しが入った。一方で、直近IPO銘柄であるUUUM<3990>のほか、ミクシィ<2121>やインフォテリア<3853>は下落した。また、値上り率上位には、ビックカメラ<3048>との提携を発表したリネットジャパン<3556>のほか、ビーロット<3452>やGunosyなどが並んだ。

その一方で値下り率上位では、メタップス<6172>やサイバーS<3810>、旅工房<6548>などが大幅安となった。

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【反落、売買代金は今年最低】7日(木)

■概況■1014.88、-15.02
7日(木)のマザーズ市場は、米株高や日経平均の反発スタートが支援材料となり、前日からの買い戻しの流れを引き継いでスタートした。ただ、マザーズ指数は朝高後下げに転じ、軟調な展開となった。引き続き北朝鮮情勢に対する個人投資家の警戒感が強く、積極的な買いは限定的だった。1部市場やジャスダック市場におけるEV(電気自動車)関連などのテーマ株に資金が向かった面もあるようだ。なお、マザーズ指数は反落、売買代金は概算で659.79億円と今年最低だった。騰落数は、値上がり73銘柄、値下がり152銘柄、変わらず13銘柄となった。

◆注目銘柄◆
アカツキ<3932>、メタップス<6172>、ミクシィ<2121>、UUUM<3990>、サイバーS<3810>などが下落した。SOSEI<4565>は小幅安。また、エンバイオHD<6092>やGNI<2160>がマザーズ下落率上位に顔を出した。GNIなどは信用買い残が依然として高水準であることが重しとなったようだ。

一方、マザーズ売買代金トップのインフォテリ<3853>は仮想通貨取引所を運営するテックビューロに追加出資すると報じられ、大きく買われる場面があった。その他売買代金上位では、総医研<2385>、JIA<7172>、アセンテック<3565>、アトラエ<6194>などがプラスを確保した。また、アクアライン<6173>、大泉製<6618>、ビーブレイク<3986>がマザーズ上昇率上位に顔を出した。

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【小幅続落、手控えムード続く】8日(金)

■概況■1013.86、-1.02
8日(金)のマザーズ市場では、9日に建国記念日を迎える北朝鮮情勢への警戒感から、投資家の手控えムードが続いた。個別材料株や出遅れ株では幕間つなぎ的な物色も見られたが、資金の逃げ足が速く、大きく値を飛ばす銘柄は限定的だった。なお、マザーズ指数は小幅続落、売買代金は概算で596.94億円と昨年11月14日以来の600億円割れとなった。騰落数は、値上がり61銘柄、値下がり165銘柄、変わらず12銘柄となった。

◆注目銘柄◆
売買代金トップのアカツキ<3932>や、ミクシィ<2121>、インフォテリ<3853>、メタップス<6172>、アンジェス<4563>などが上昇。アカツキやベステラ<1433>は東証1部への市場変更が材料視されて物色が向かった。8月の新契約が伸長したライフネット<7157>も堅調。また、キャリアインデ<6538>、GNI<2160>、JESHD<6544>がマザーズ上昇率上位となった。

一方、SOSEI<4565>、UUUM<3990>、モブキャス<3664>などが下落し、サイバーS<3810>やUNITED<2497>も小幅に下げた。また、直近上昇の目立ったリネットジャパン<3556>や総医研<2385>が利益確定売りに押され、エヌピーシー<6255>とともに下落率上位となった。

《DM》

 提供:フィスコ

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