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【材料】<動意株・31日>(大引け)=TYK、藤倉ゴム工業、栄電子など

TYK <日足> 「株探」多機能チャートより
 TYK<5363>=後場に入って一段高に買われ連日の新値追い。株価指標面では、PER13倍台、PBR0.6倍台と依然として割安水準にある。同社は10日に、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表している。売上高を195億5000万円から202億2000万円(前期比3.2%増)へ、営業利益を11億円から15億3000万円(同15.1%増)へそれぞれ増額した。主力の鉄鋼向け耐火物のほか、ファインセラミックスなど新素材関連商品の需要増が見込めることから上方修正に踏み切った。また、耐火レンガ原料の主要生産地である中国が環境規制の強化に伴い減産指向にあり、これに伴う需給タイト感が市況上昇につながるとの見方も買い支援材料となっているようだ。

 藤倉ゴム工業<5121>=大幅高で8連騰と年初来高値圏を快走。同社はフジクラ系の工業用品およびスポーツ用品メーカーで、有機EL用の振動制御機器などが好調なほか、ゴルフ用カーボンシャフトなどが業績に寄与している。また、発売中のマグネシウム空気電池が売り上げを伸ばしている。電気自動車(EV)向けで需給逼迫が伝えられるリチウムイオン電池に代替する2次電池としてマグネシウム電池の存在が注目されており、その有力な関連株の一角として投機資金の買いを誘導している。

 栄電子<7567>=続急騰し、1カ月ぶりに年初来高値を更新した。同社は独立系の電子部品商社で半導体装置向け中心に電源やコネクターに強みを持つ。18年3月期営業利益は前期比85%増の2億9400万円と高成長を見込んでおり、年間配当は2円増配の7円とする計画で株主還元姿勢も高めている。半導体製造装置向けを主力とするが、高機能化が進むスマートフォンや電装化の進む自動車向けに半導体需要は旺盛で、同社にとって収益環境の追い風は強い。

 富士通コンポーネント<6719>=ストップ高で約9年ぶりの4ケタ大台乗せ。電気自動車(EV)の普及局面ではEVに溜まった電気を家庭用電力に融通する「ビークル・トゥー・ホーム(V2H)」の導入が技術的な課題のひとつとなっている。そのなか、電気回路を制御する装置であるリレーが不可欠のデバイスとなることから、富士通系のリレー大手メーカーである同社はEV関連の一角としても注目されている。

 FDK<6955>=大幅反発し、年初来高値を更新。売買高は寄り後30分程度で前日終日分の4倍以上の商いをこなしている。同社は富士通<6702>が7割強の株式を保有する筆頭株主で、富士通グループの電池分野を担当している。主軸は産業用ニッケル水素電池ながら、リチウムイオン電池の開発に積極的であり、富士通研究所と共同で高電圧・大容量の全固体リチウム電池の開発に注力、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景としたリチウム電池需要急増が見込まれるなか、存在感が高まっている。

 スターティア<3393>=ストップ高。グループのスターティアラボは30日、ドラゴンボールのファンランイベント「ドラゴンボールラン」に、AR(拡張現実)アプリ「COCOAR2」が採用されたと発表した。COCOAR2は、同社開発のスマホ向けARアプリで、アプリ経由で任意の紙媒体、商品パッケージなどを読み込むと、設定されている動画や音楽、URL、3Dといったさまざまなコンテンツが表示可能。「ドラゴンボールラン」では、コース上にあるマーカーをかざすと、ドラゴンボールのキャラクターと写真撮影などができるという。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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