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【市況】23日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安と5日ぶり反落、素材株に売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.52ポイント(0.08%)安の3287.71ポイントと5日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、2.62ポイント(0.08%)安の3443.17ポイントで取引を終えている。

中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収スタンスを嫌気。人民銀は23日、公開市場操作(オペ)を通じ、ネットで400億人民元の資金を吸収した。資金吸収は3日連続となる(22日は100億人民元、21日は500億人民元)。指数は年初来の高値圏で推移しているだけに、利食い売りの圧力も意識された。

鉄鋼や非鉄の素材株が軒並み安。宝山鋼鉄(600019/SH)が3.8%、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が3.6%、中国アルミ(601600/SH)が4.2%、江西銅業(600362/SH)が3.7%ずつ下落した。この日の上海商品取引所で銅やアルミ、鉄筋など主要な商品が下落していることも重し。石油や石炭のエネルギー株、海運株、不動産株、インフラ関連株なども下げた。

半面、銀行株は上げが目立つ。中国工商銀行(601398/SH)が2.8%高、招商銀行(600036/SH)が2.4%高で引けた。保険株と証券株の一角もしっかり。金融株の値上がりで上海総合指数はプラス圏で推移する場面もみられている。上海市場の代表的な50銘柄で構成される上海50A株指数は、0.6%高と上昇した。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.90ポイント(0.26%)安の337.18ポイント、深センB株指数が3.25ポイント(0.28%)安の1160.91ポイントで終了した。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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