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【市況】東京株式(大引け)=77円安、トランプ政権不安と北朝鮮リスクで続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は、朝方はやや買い優勢で始まったものの続かなかった。日経平均株価は寄り後早々にマイナス圏に沈み、下値を探る展開を余儀なくされた。

 大引けの日経平均株価は前週末比77円28銭安の1万9393円13銭と4日続落。東証1部の売買高概算は14億690万株、売買代金概算は1兆7534億7000万円。値上がり銘柄数は1038、対して値下がり銘柄数は852、変わらずは133銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避の売り圧力が強かった。前週末の米国株市場ではNYダウが76ドル安と続落し約4週間ぶりの安値水準に下落、このリスクオフの流れが東京市場にも波及した。外国為替市場では1ドル=109円台前半でもみ合い、円高警戒感もくすぶるなか、主力株中心に売られる流れとなった。米トランプ政権の先行きに対する投資家の不安心理が高まっていることや、きょうから行われる米韓両軍の合同軍事演習に対する北朝鮮の軍事的な挑発行動にも警戒ムードが強い。ただ中小型株には強い動きをみせるものも少なくなく、中小型株指数はプラス圏で推移し、東証1部全体の値上がり銘柄数も値下がりを上回った。売買代金は1兆7000億円台と低調で約2カ月ぶりの水準に落ち込んだ。

 個別では、任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>などが軟調、村田製作所<6981>も売りに押された。新日本理化<4406>が大幅安、あい ホールディングス<3076>、関東電化工業<4047>も大きく値を下げた。エイチ・アイ・エス<9603>、トプコン<7732>なども安い。グリー<3632>、コニカミノルタ<4902>が下落、メガチップス<6875>も水準を切り下げた。

 半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり、ペッパーフードサービス<3053>は続急騰で上場来高値を大幅更新。NTT<9432>、リクルートホールディングス<6098>もしっかり。サノヤスホールディングス<7022>が値を飛ばし、日本カーバイド工業<4064>、ヤマシンフィルタ<6240>も物色人気、岡谷電機産業<6926>は一時値幅制限いっぱいまで買われる場面もあった。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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