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【市況】押し目拾いのスタンスで外部環境の落ち着きを待つ【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

21日の日経平均は4営業日続落。77.28円安の19393.13円(出来高概算14億株)で取引を終えた。終値ベースでは5月1日以来の19400円を下回っている。トランプ政権への懸念がやや後退していることや、円相場がやや円安に振れて推移していることも材料視され買いが先行。ただし、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒等も根強く、19500円を回復して始まったものの、寄付き直後に下げに転じると、じりじりと下げ幅を広げている。

後場は日銀のETF買い入れへの思惑から下げ渋りもみられたが、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>などの下げが重しとなった。セクターでは証券、銀行、ゴム製品、保険、電気機器が冴えない。

日経平均は5月1日以来の19400円を終値で下回っている。東証1部の値上がり数は1000を超えているが、インデックスに絡んだ商いによって指数インパクトの大きい値がさ株の下げが影響している。日経平均が寄付きを高値に下げに転じているほか、円相場も朝方からはやや円高に振れて推移するなか、個人のセンチメントへも影響しているようであり、中小型株も手掛けづらくさせていた。

とはいえ、東証1部の値上がり数が過半数を占めていることから、リスク回避的ながらも物色はみられている。内需・ディフェンシブ系のほか、商品市況の上昇、売り込まれていた銘柄へのリバランスの動きなども散見されており、押し目拾いのスタンスで外部環境の落ち着きを待つ格好か。

《AK》

 提供:フィスコ

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