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【注目】前週末18日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

日本ラッド <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本ラッド <4736>  1,307円 (+300円、+29.8%) ストップ高

 日本ラッド <4736> [JQ]がストップ高。17日に値幅制限上限の150円高はストップ高に買われたが、18日も全般下げ相場に抗して一段と上値追いを加速させた。同社は官公庁や企業向けに業務用ソリューション開発を展開するが、17日、産業用コンピューター世界トップシェアのアドバンテック(本社台湾)とインダストリアルIoT分野におけるソリューションの販売で協業することを発表、これを材料視する投機筋の買いが勢いを増した。

■Ubicom <3937>  3,100円 (+503円、+19.4%) ストップ高

 Ubicomホールディングス <3937> [東証M]がストップ高。17日、同社が10万株の株式の立会外分売を実施すると発表したことが買い材料視された。同社は東証1部への市場変更の申請を準備しており、今回の立会外分売はこの基準を満たすための株式分布状況の改善や流動性の向上を目的としている。立会外分売の実施による早期の1部指定替えを期待する買いが向かった。

■ツインバード <6897>  942円 (+142円、+17.8%) 一時ストップ高

 ツインバード工業 <6897> [東証2]が6連騰し一時ストップ高まで上昇、連日の年初来高値更新となった。同社が10日、24日に放送予定のテレビ東京系トーク・ドキュメンタリー番組「カンブリア宮殿」に、台頭する新興家電メーカーとして社長の野水重明氏が出演すると発表したことが引き続き材料視されたようだ。17日放送の同番組内で次週予告として紹介されたことで改めて材料視する買いが向かったもよう。

■Aiming <3911>  565円 (+63円、+12.6%)

 Aiming <3911> [東証M]が3連騰。同社は18日、スマートフォン向け完全新作RPG「CARAVAN STORIES」の事前登録を開始したと発表。これが期待材料となったようだ。このゲームは、最高峰のグラフィックと圧倒的やり込み要素を備えたRPGで、パソコンや家庭用ゲーム機でしか楽しめなかったゲーム体験をスマホで提供。なお、配信時期は未定としている。

■モブキャスト <3664>  937円 (+62円、+7.1%)

 モブキャスト <3664> [東証M]が急反発。17日、スマートフォン向けゲーム「モバサカ CHAMPIONS MANAGER」の事前登録を同日付で開始したと発表したことが買い材料視された。同タイトルは2012年から配信され150万人以上がプレイするサッカーシミュレーションゲーム「モバサカ」の最新作。中国で先行配信しており、230万ダウンロードを突破、現地ストアランキングで上位を獲得している。発表を受けて、国内配信による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■石川製作所 <6208>  1,531円 (+90円、+6.3%)

 東証1部の上昇率6位。石川製作所 <6208> が続急伸。スペイン・バルセロナでのテロを受け地政学リスクが意識されるなか全般相場は下値模索の動きを強いられたが、同社株は防衛関連株として地政学リスクが高まると投機筋の買いが向かう特徴がある。北朝鮮を巡る極東アジア情勢も依然として有事リスクに対する警戒感が拭いきれず、物色対象が定まらない市場にあって消去法的に短期資金の流入を誘った。

■イード <6038>  1,055円 (+55円、+5.5%)

 イード <6038> [東証M]が急反発。17日の取引終了後、ブロードバンドタワー <3776> [JQ]が開設予定の5G(第5世代)データセンターで協業を開始すると発表しており、BBタワーとともに買いが先行する展開となった。BBタワーでは業界に先駆けて5Gデータセンター開設のため、大手町地区に拠点を確保し、18年8月には「千代田区新データセンター(仮称)」を開設する予定。今回の協業では、両社の「産業を支える情報通信インフラ」と「自動車業界、情報通信業界におけるネットワーク」を生かして、自動運転技術や電気自動車(EV)、5Gモバイル通信などの実用化を見据え、5Gデータセンターの活用を図るのが狙いで、イードの推進する自動車特化型アクセラレーター「iid 5G Mobility」の展開促進も期待されている。

■タカチホ <8225>  188円 (+8円、+4.4%)

 タカチホ <8225> [JQ]が4連騰、全般悪地合いに抗して我が道を行く展開となった。日本政府観光局が16日に発表した7月の訪日外客数は前年同月比16.8%増の268万人と単月としての過去最高を大幅に更新したが、訪日客の行き先はひと頃よりも多様化して幅広い地域に足を運んでいる。土産物卸で国内最大手の同社にとって恩恵が高まるとの見方が、物色人気を誘った。

■リミックス <3825>  1,444円 (+59円、+4.3%)

 リミックスポイント <3825> [東証2]が全般下げ相場のなか、逆行高で8連騰。17日、子会社ビットポイントジャパンが仮想通貨交換業者の登録申請書を提出したと発表しており、これを好材料視する買いが入ったようだ。4月1日に施行された資金決済法で仮想通貨交換業に登録制が導入されたが、施行前から仮想通貨交換業を行っている事業者は、経過措置として施行日から起算して6ヵ月間は“みなし仮想通貨交換業者”として同業を営むことが認められている。ビットポイントジャパンは現在、みなし仮想通貨交換業者としてサービス提供を行っているが、内部管理態勢を拡充強化し、10日付で登録申請書を関東財務局へ提出した。

■オルアバウト <2454>  1,600円 (+62円、+4.0%)

 オールアバウト <2454> [JQ]が反発し、年初来高値を更新した。同社は17日、提供する広告商品の透明性や安全性の追求を目的に、インテグラル・アド・サイエンス・ジャパン(IAS、日本オフィス:東京都品川区)が提供しているパブリッシャー向けアドベリフィケーションツールを、国内媒体で初めて自社で販売・配信する記事型ネイティブ広告に正式導入したことを明らかにした。アドベリフィケーションツールとは、インターネット広告の配信時に、広告主のブランド価値を毀損する媒体やコンテンツ、視認が困難である場所への広告提出、不正クリックなどを確認し、配信を制御する仕組み。このツールの導入で、不正インプレッションへの対策や、ブランドセーフティへの取り組み強化などが可能になるとしている。また、同社はIASが定める透明性、安全性を一定基準担保する媒体社として、サーティファイド・パートナーに国内で初めて認定された。これにより、世界全体で1600社を超えるIAS利用広告主やデジタル業界全体に対し、デジタルキャンペーンの透明性と健全化にコミットすることになる。

■ITメディア <2148>  692円 (+25円、+3.8%)

 アイティメディア <2148> [東証M]が4日続伸。17日に、同社のWebメディア「ねとらぼエンタ」が、7月に月間3000万ページビュー(PV)を突破したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。「ねとらぼエンタ」は、ネット上で話題になっている、またはこれから話題になりそうなエンタメ情報をいち早くキャッチし、幅広く届けるエンタメ専門情報サイト。15年10月末に開設し、翌16年1月に月間1000万PVを達成しており、その後もPV数を伸ばしたことで、7月の3000万PV突破となったとしている。

■ツバキナカ <6464>  2,361円 (+82円、+3.6%)

 ツバキ・ナカシマ <6464> が反発。17日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を385億円から493億円(前期比33.7%増)へ上方修正した一方、営業利益を76億円から66億5000万円(同3.9%減)へ、純利益を50億円から37億円(同20.1%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強い。米エヌエヌ社(テネシー州)からの精密ベアリング部品(PBC)事業買収が完了したのに伴い、取得完了後のPBC事業の業績取り込みで売上高は上方修正したが、買収に伴う一時費用の発生などで利益は下方修正したという。ただ、一時費用の発生は想定されており、影響額が明らかになったことが、プラスに働いたようだ。

■神鋼商 <8075>  3,315円 (+110円、+3.4%)

 神鋼商事 <8075> が全般軟調地合いのなか反発し年初来高値。株価は今月に入って上昇を加速しているものの、株価指標面ではPER7倍台、PBR0.6倍台と依然として極めて割安水準にあり上値余地に期待が持てそうだ。同社が7月31日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の営業利益は、19億7200万円(前年同期比2.5倍)と大幅増益となった。これを受けて、18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益を21億円から33億円(前年同期比76.8%増)へ増額した。鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属のセグメントを中心に、主要製品の取扱量が増加したことに加え、価格上昇の効果も寄与した。また、海外現地法人でも、主要市場である米国、中国、東南アジアの各地域の業績が堅調に推移したことも貢献している。

■物語コーポ <3097>  6,970円 (+210円、+3.1%)

 物語コーポレーション <3097> が5連騰し上場来高値を連日更新した。17日、月次売上高を発表。7月の既存店売上高が前年同月比1.7%増と5ヵ月連続でプラスとなったことが買い材料視された。7月は「焼肉きんぐ」を主力とする焼き肉部門や「丸源ラーメン」を主力とするラーメン部門が好調だった。なお、全店ベースでは前年同月比15.1%増と10ヵ月連続で2ケタ増を続けている。

■アクトコール <6064>  1,071円 (+32円、+3.1%)

 アクトコール <6064> [東証M]が4日続伸で新値追い。17日の取引終了後、「アクト安心ライフ24」などの緊急駆けつけサービスにおいて、テキストベースのチャット形式で回答する「人工知能型チャットボット」の導入を行うと発表しており、これを好感した買いが入った。同チャットボットは、人工知能(AI)事業を手掛ける子会社ジーエルシーが提供する。また、ジーエルシーでは、この導入実績をもって、「人工知能型チャットボットの導入支援サービス」を開始するとしており、顧客のバックエンドシステムと連携することで、単純な一問一答形式の返答だけでなく、チャットボットによるサービス紹介や予約受付、受注などを実現可能にするとしている。

■ALSOK <2331>  4,730円 (+80円、+1.7%)

 綜合警備保障 <2331> やアール・エス・シー <4664> [JQ]など警備会社の一角が堅調。現地時間17日午後5時ごろ、スペインのバルセロナで車が群衆に突っ込むテロ事件があったこと受けて、 警備需要が高まるとの思惑から買いが入ったようだ。同件は、観光客が集まるバルセロナ中心部のランブラス通りで発生し、110人以上が死傷したという。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したとも伝えられているが、これを受けて今後は国内のイベントなどでも警備需要が高まるとの見方が強まったようだ。

■板硝子 <5202>  839円 (+9円、+1.1%)

 日本板硝子 <5202> が反発。SMBC日興証券が17日付で投資判断「1」を継続しつつ、目標株価を900円から960円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、欧州を中心とする自動車用ガラス事業の生産性の向上や高機能ガラス事業の拡販、高付加価値製品比率の上昇などで、利益回復が進んでいる点を評価。18年3月期業績は、欧州の建築用・自動車用ガラス事業を中心に高い生産性の維持によって利益率が改善し、営業利益は会社計画の360億円を上回る368億円(前回予想365億円)になると見込んでいる。

■四国化 <4099>  1,473円 (+15円、+1.0%)

 四国化成工業 <4099> が全般軟調地合いのなか続伸。このところ、全般相場が調整色を強めているなかにあって、同社の株価は、25日移動平均線を支えに上昇軌道を維持している。同社は7月26日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算を発表した。売上高は123億7700万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は19億700万円(同14.0%増)、最終利益は14億2300万円(同14.7%増)だった。無機化成品では、ラジアルタイヤ向け原料の不溶性硫黄は、生産能力の増強を完了し、新規顧客の獲得および販売体制の確立に努めた。有機化成品の殺菌消毒剤シアヌル酸誘導品は、国内向けは順調に推移した。海外では米国の市況が軟化するなか、市場シェアと収益性の維持に努めた。ファインケミカルで、プリント配線板向けの水溶性防錆剤タフエースを主力製品とする電子化学材料は、輸出が好調に推移している。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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