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【市況】<マ-ケット日報> 2017年8月17日

 17日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比26円安の1万9702円だった。米国で長期金利が下がりドル安・円高が進行。これが買い手控え要因となって終日小安く推移した。好調な企業業績があり下値を売り込む動きはほとんど見らず、日経平均の日中の値幅は59円と昨日並みの狭さ。東証1部の売買代金は1.8兆円と2カ月ぶり水準に落ち込んでいる。

 昨日の米国市場は米国の緩和的な金融政策が長期化するとの見方からダウ平均は4日続伸した。7月のFOMC議事要旨で多くのメンバーがインフレ率の伸び悩みを意識していたことが分かり、12月の利上げが見送られる可能性が出てきたことを市場が好感したようだ。一方、トランプ大統領と主要企業のCEOとの対立が深まったことで上値は重くなってしまった。大統領の人種に絡む発言で財界首脳が距離を置きはじめている。

 さて、東京市場は為替の動きをやや気にしながらも日経平均は小幅に下げる程度で、ある意味開店休業状態の1日になった。まだ夏期休暇中の市場参加者もいて出来高は連日の14億株台という低水準。週内の市場はお盆休みのままとなりそうだ。週明け21日には米韓が朝鮮半島で合同軍事演習を始める予定で、この時の北朝鮮の反応を見極めたいとする向きも多い。商い(出来高)が戻ってくるのはそれ以降となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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