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【市況】明日は中小型株についても、利益確定の流れが出やすい【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の日経平均は小幅に続落。26.65円安の19702.63円(出来高概算14億3000万株)で取引を終えた。16日の米国市場では、北朝鮮情勢に対する懸念後退を受けて買いが先行。注目されたFOMC議事録では、大半の当局者が次回会合でのバランスシート縮小開始を支持。一方でインフレ率が予想よりも長く停滞するとの認識を示し、発表後の相場はもみ合う展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の19710円となり、円相場はやや円高に振れて推移するなか、売り先行で始まった。

ただし、参加者が限られる中で売り込む流れにはならず、一時プラスに転じる場面もみられるなど、前日終値を挟んでのもみ合いが続いた。こう着感の強い相場展開のなか、物色は個人主体の中小型株にシフトする格好となり、昨日同様、東証マザーズ、JASDAQ、東証2部指数はプラス圏で推移している。

明日も引き続き中小型株に資金が向かいやすい需給状況になりそうである。しかし、来週はお盆休み明けで国内機関投資家も動きが出てくるとみられ、主力銘柄に物色がシフトしてくる可能性がある。また、米国防総省は米軍と韓国軍が定例の合同軍事演習を21日から実施するため準備を進めていることを明らかにしている。北朝鮮の反発が警戒されるなか、オーバーウィークのポジションは取りづらく、中小型株についても、利益確定の流れが出やすいだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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