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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~短期割り切りスタンスでの自律反発狙い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:短期割り切りスタンスでの自律反発狙い
■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ、タイで小型セダン、低価格分野で巻き返し


■短期割り切りスタンスでの自律反発狙い

16日の日本株市場は、こう着感の強い展開ながらも自律反発を意識した展開が続きそうである。15日の米国市場では、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒感が和らいだことから買いが先行。その後は小売企業の決算が嫌気され、上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の19720円となり、朝方は前日の上昇に対する利益確定の売りが出やすいだろう。19800-20000円レベルでは、やれやれの売りも出やすいところである。

一方で、地政学リスクへの警戒感が和らいでいるほか、円相場は1ドル110円60銭辺りでの推移となり、直近の下げに対する押し目拾いのスタンスにも向かいやすいだろう。昨日の日経平均は理想的なリバウンドをみせ、ボリンジャーバンドでは-4σに位置していた売られ過ぎの状態から、-1σと-2σとのレンジまで戻しており、一先ず売られ過ぎ感は後退している。

また、米国防総省は米軍と韓国軍が定例の合同軍事演習を21日から実施するため準備を進めていることを明らかにしている。北朝鮮の反発が警戒されるなか、引き続き積極的なポジションは取りづらい需給状況ではある。そのため、短期割り切りスタンスでの自律反発狙いといったところか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り970万株、買い1320万株、差し引き350万株の買い越しとの観測。

08月08日(火):10万株の売り越し
08月09日(水):870万株の買い越し
08月10日(木):50万株の売り越し
08月14日(月):60万株の買い越し
08月15日(火):110万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは小幅上昇(21998.99、+5.28)
・好業績銘柄への物色意欲強い
・相対的な日本株の出遅れ感
・ドル円は1ドル110円60銭-65銭
・米7月小売売上高、0.6%増
・首都圏マンション発売、3ヶ月ぶりプラス

・サイバーダイン<7779>、医療用アシストスーツ、サウジで製販承認
・パイオニア<6773>、2つの映像同時録画、業務用ドライブレコーダー発売
・NTTドコモ<9437>、日本IBMと協業、1次産業向けIoTソリューションの開発・販売で
・東和フード<3329>、単独経常5割増益、高級喫茶店伸びる
・ドンキホーテHD<7532>、営業益4%増、今期値下げで客数増やす
・トヨタ<7203>、タイで小型セダン、低価格分野で巻き返し
・ヨンドシー<8008>、主力宝飾店を全店改装、今秋から
・マネックスG<8698>、豪でネット証券参入、低コスト武器
・フィスコ<3807>、ビットコイン建て債券発行、仮想通貨の活用示す


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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